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日立IT、N900iLに対応した中小規模オフィス向けの無線IP電話システム


SIP:Air導入後のイメージ
 株式会社日立インフォメーションテクノロジー(以下、日立IT)は3月1日、中小規模オフィスや店舗などに向けた無線IP電話システム「SIP:Air」を発売した。価格はオープンで、出荷は4月21日から順次開始される予定。

 SIP:Airは、電話数台規模のオフィスから導入可能な、無線IP電話システム。無線LANアクセスポイントから電波の届く範囲内であれば、自席以外の会議室、談話室などからも自由に通信できる。最大の特徴は、無線LANアクセスポイントにSIPサーバー機能を搭載していることで、別途SIPサーバーを設置する必要がないため、中小規模のオフィスでも導入可能なコストに抑えられたという。

 また、構内PHSシステムを用いていた従来のオフィス向け無線電話と異なり、無線LANを使用してネットワークを構築するため、11Mbps(従来64kbps)の高速データ通信と、同時10通話(同3通話)が可能になった。IP電話端末には、日立ITが開発した無線IP携帯電話を使用。新規導入時や座席・レイアウト変更時の工事費などを節約できる。加えて、NTTドコモのFOMA/無線LANデュアル端末「N900iL」も利用可能で、これを用いることにより、社内外でのシームレスな通信環境が実現できるという。

 さらに多拠点に展開している企業の場合は、各拠点にSIP:Airを設置すると、社内内線のIP電話化も可能になる。一方外線に関しても、NTTコミュニケーションズの「OCNドットフォン オフィス」、フュージョンの「FUSION IP-Phone」に対応するほか、NTT東西が提供する「法人向けIP電話サービス」にも対応予定で、これらを利用すると、内外線のIP化による通信コストの削減が見込めるとのこと。

 なお日立ITではSIP:Airに関して、初年度に20億円の売り上げを見込んでいる。



URL
  株式会社日立インフォメーションテクノロジー
  http://www.hitachi-it.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi-it.co.jp/news/2005/050301.htm


( 石井 一志 )
2005/03/01 12:22

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