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UNIVERGEソリューション推進本部、依田康男本部長
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日本電気株式会社(以下、NEC)は3月23日、IT・ネットワーク統合ソリューション「UNIVERGE」のラインアップに、コラボレーションを強化するための新製品「StarOffice21/コミュニケーションポータル」を追加すると発表した。価格は50ユーザーの場合で430万円から。5月23日からの出荷開始が予定されている。
NECのUNIVERGEソリューション推進本部、依田康男本部長によれば、知的生産性向上のためには、人と人とのコミュニケーションをより緊密に、フラットにしていく必要があるという。そこで同社では、IP電話・ビデオ会議・携帯電話などのコミュニケーション手段を有機的に連携させ、よりよいコラボレーションを行えるようにするStarOffice21/コミュニケーションポータルを提供する。このソリューションでは、ソフトフォンによる1対1の通話から、資料データの共有や最大8人の参加が可能なビデオ会議に簡単に切り替えられる機能、ビデオ会議の構成メンバーを柔軟に追加・変更できる機能、外出先から携帯電話で会議へ参加する機能(音声のみ)などが利用できる。
これらの機能は、位置情報やスケジュール情報などと連動したプレゼンスと連携できるため、相手の状態を反映した、その場その場に適したコミュニケーション手段を選択できるという。またグループウェアとの連携部分が大幅に強化され、プレゼンスやスケジュールの情報がグループウェアと連動できるようになったほか、UNIVERGE製品群の運用管理を一元化するため、NetvisorPro UUM/Liteと連携し、ネットワーク利用者の統一的な管理を行えるようにした。なおグループウェア連携においては、NECのStarOffice21だけでなく、Lotus Notes、Exchangeといった他社のグループウェアとも、順次連携できるように機能を拡張していく方針だ。
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プレゼンス機能(左)とグループウェア(右)は連動可能なため、会議の予定が入っていれば、自動的にプレゼンスも「会議」のメッセージが表示される
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ビデオ会議は資料を共有して行うことも可能。メンバーの追加、変更も簡単にできる
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NECの全社ブロードバンドオフィス化の展開状況。IP電話はアプリケーションとの連携を重視するため、ソフトフォンの割合が多い
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加えてNECでは、このStarOffice21/コミュニケーションポータルを中核として、コラボレーション機能を強化した「業務別ソリューションモデル」4種の提供を開始する。各業務にはそれぞれに特有な課題が存在するため、ブロードバンドオフィス化によってコラボレーションを強化し、それぞれの課題をクリアしようという狙いがあり、今回は、営業力強化、サポート&サービス強化、パートナー支援強化、商品企画・開発力強化の各分野に即したソリューションの提供を進め、いわゆる「ホワイトカラー」従業員の生産性強化を図る。
またNECでは、自社内のITインフラを大幅に変更し、生産性向上を目指すとともに、顧客に対するリファレンスとして活用できるようにする。ここでは、全社で3万台規模という国内最大級のIP電話システムを構築するほか、FOMA/無線LANデュアル携帯電話「N900iL」1万台を積極的に活用したモバイルオフィスの実現、UNIVERGEソリューションの機能を利用したユニファイドコミュニケーションの実現を目指す。このために同社では、2005年度上期末までにインフラ、ハードウェア、ソフトウェアあわせて10億円規模の投資を行い、ホワイトカラーの仕事を大幅に変えていきたいとしている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0503/2302.html
( 石井 一志 )
2005/03/23 19:35
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