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富士通と米Cisco、共同開発のOS搭載ハイエンドルータを提供開始
Fujitsu and Cisco CRS-1(8スロットシャーシタイプ)
富士通株式会社と米Cisco Systemsは5月24日、両社が共同開発したOS「Cisco IOS XR」を搭載する共同ブランドの通信事業者向けハイエンドルータ「Fujitsu and Cisco CRS-1(以下、CRS-1)」の提供を開始した。
両社は2004年12月に戦略的提携を締結し、IOS XRの共同開発を発表していたが、CRS-1はこの提携を受けて提供される初めての共同ブランド製品となる。
IOS XRは、マルチシェルフ構成に対応した自己回復型OS。通信事業者に向けてCiscoが提唱している次世代ネットワーク、「IP NGN」実現に向けた重要な要素の1つで、プロセス分散、障害の封じ込め、および「常時稼動」状態でのソフトウェアアップグレードが可能であるという。また、従来のテストに加え、日本での使用を想定した共同の評価テストを行い、特別な試験基準を採用されているという。これらにより、両社は「日本のサービスプロバイダーや大企業に向けたクリティカルな機能の開発促進が期待できる」としている。
製品の出荷は6月からを予定しており、価格は4691万6000円から(8スロットタイプ本体シャーシのみ、税別)。
同製品は、5月31日よりパシフィコ横浜で開催される「Broadband World Forum」、および6月8日より幕張メッセで開催される「Interop Tokyo」の各富士通ブースで展示される。
また両社は、次の共同ブランド製品として、同じくIOS XRを採用した「Fujitsu and Cisco XR 12000シリーズ」を提供する予定だという。
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URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
米Cisco Systems
http://www.cisco.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/05/24.html
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( 朝夷 剛士 )
2005/05/24 15:47
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