日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は6月13日、中・大規模企業ネットワークのコアに適したスイッチ「ProCurve Routing Switch 9400sl」(以下、9400slシリーズ)を発表した。価格は、今回発表された「ProCurve Routing Switch 9408sl」が613万2000円からで、8月1日より販売が開始される予定。
日本HPでは現在、ネットワークの末端部であるエッジ部分に高度な機能を持たせる「インテリジェント・エッジ・ネットワーク」を提唱している。しかし、ネットワークの規模が大きくなればなるほど、コアに高機能な製品が配置されている、従来の「コア・セントリック・モデル」からのスムーズな移行が難しくなるため、同社ではコアとエッジの相互互換性に優れ、高いパフォーマンスを持つ9400slシリーズによって、両モデル間の移行、もしくは効率的な共存をサポートするという。
その9400slシリーズの1つである9408slは、筐体あたり1.28Tbpsのスイッチング容量を持つシャーシ型スイッチ。15Uの筐体に8スロットを備え、最大32基の10Gigabit Ethernetポート、もしくは最大480基の1000BASE-Tポート、最大320基のMini-GBICを搭載できる。IPv4/v6のスイッチングとルーティングをハードウェアでサポートするため、スイッチ自体のパフォーマンスを低下させずに、柔軟に各種アプリケーションへ対応可能とのこと。また、RFC3176準拠のsFlow機能によるネットワーク監視、各種スパニングツリー、高度なQoSなどにも対応している。
加えて今回は、シャーシ型スイッチ「ProCurve Switch 5300xlシリーズ」向け、無線LANアクセスポイント「ProCurve Wireless Access Point 420シリーズ」向けの無償ソフトアップグレードも同時に発表された。前者では、ポートごとのアクセスコントロールリスト(ACL)機能や、RADIUSアカウントエンフォースメント機能、DoSを防御する「ICMPスロットリング」機能などが追加されている。また後者は、8つのSSIDをサポートしたことをはじめ、制御不能なアクセスポイントの検出機能、高度なアカウンティング管理機能などが新たに備わっている。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2005/fy05-118.html
( 石井 一志 )
2005/06/13 12:36
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