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パワードコム、0AB~J番号のポータビリティに対応した法人向けIP電話サービス


パワードコムのマーケティング・商品統括本部 IPテレフォニー商品企画部長の大貫祐嗣氏

Powered IP Business Phoneのサービスイメージ
 株式会社パワードコムは、企業向けIP電話サービス「Powered IP Business Phone」を7月1日より提供開始すると発表した。同サービスは、広域イーサネットサービス「Powered Ethernet Type G」のオプションに位置付けられるもので、IP電話向けの050番号だけでなく、一般加入電話向けの0AB~J番号を利用できる点が最大の特徴。

 Powered IP Business Phoneは、フュージョン・コミュニケーションズのVoIP網をバックボーンとして利用する、IP電話サービス。「Powered Ethernetを利用中のユーザーを主な対象とした、従来の0AB~J番号をポータビリティできる『IP電話サービス』」というコンセプトで提供されるとのことで、請求・保守・監視などの窓口はパワードコムに一元化されており、ルーターの設定やVoIPアダプタの提供なども含め、ワンストップでの対応を行えるという。

 実際の提供にあたっては、0AB~J番号の利用はオプション扱いとされているが、これは同社が「企業では、個人個人に050番号を付与することが望ましい形」と考えているため。たとえば、各個人へ050番号を割り振るとともに、0AB~J番号がアサインされている従来の代表番号やグループ代表番号をそのまま利用することができれば、内線的な使用やダイヤルインで050番号を用いながら、従来と同じ代表番号も使い続ける、といった運用が可能になるため、IP電話利用の上での柔軟性が増すという。

 料金は、初期費用がVoIP網接続設定ごとに1万5750円、基本料が050番号ごとに525円、0AB~J番号利用料が番号ごとに1050円など。月額固定料金が、050番号ごとに399円、0AB~J番号ごとに210円など。通話料金は、国内の一般加入者電話へは全国一律で3分8.4円、携帯電話へ1分16.8円など、基本的にはFUSION IP-Phoneと同一金額になっている。また、Powered IP Business Phone、FUSION IP-Phoneの利用者とは無料で通話できる。

 パワードコムのマーケティング・商品統括本部 IPテレフォニー商品企画部長の大貫祐嗣氏は「企業ユーザーはサービス水準を維持できるのであれば、コスト削減には熱心。今回のサービスでは、ネットワークを統合することでTCOを削減可能。VoIP網との接続料も特別にいただくことはないので、(サービス自体を)低料金で提供できる」と述べた。

 なお、Powered IP Business PhoneではオプションでIPセントレックス機能も用意されており、PBXのアウトソーシングも利用できるが、同機能利用時は0AB~J番号は利用できない。また、110や119といった緊急呼には対応していないため、現状では、NTT回線を一部残す必要がある。



URL
  株式会社パワードコム
  http://www.poweredcom.net/
  ニュースリリース
  http://www.poweredcom.net/news/05_news/050630.html


( 石井 一志 )
2005/06/30 17:47

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