Enterprise Watch
最新ニュース

日立と日本オラクル、大規模位置情報管理システムを共同で提供


 株式会社日立製作所 ワイヤレスインフォベンチャーカンパニーと日本オラクル株式会社は7月21日、大規模位置情報管理システムを9月より提供すると発表した。

 今回発表された大規模位置情報管理システムは、両社製品を組み合わせて実現するもの。具体的には、日立の位置検知システム「日立AirLocation」がオラクルの「Oracle Database 10g」に対応し、またオラクルの位置情報管理フレームワーク「RTLS(Real Time Locating System)フレームワーク」が「日立AirLocation」に対応することで実現する。

 日立AirLocationは、無線LANの通信インフラを活用して高精度な位置検知を行えるシステム。GPSが不得意とする屋内や電波が届かない密閉空間などで利用可能なことから、これまでに施設のセキュリティ、工場の工程管理、自動車関連、物流倉庫などで利用されているという。

 RTLSフレームワークは、Oracle Database 10gとOracle Application Server 10gの機能を活用し、位置検知データの取得から、履歴情報の格納、空間検索のための位置データ変換、空間検索API、Web UIでの位置・情報表示機能を提供するもの。これにより、大規模業務データを容易に位置情報と連携させることが可能としている。

 これらのシステムを連結させることで、より高度な位置情報データの管理・加工編集・検索・表示が可能となる。また、広大なエリアで基地局数や位置検知端末数の多い大規模システムを収容稼動できる。両社では、作業員数の多い工場の生産工程管理、多くのコンテナが出入りする倉庫や港湾、広大なエリアに置かれた自動車の販売店や駐車場、多くの人が利用するショッピングセンタやテーマパーク、駅・空港・病院などの公共施設、などを中心に営業活動を行うとしている。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  日本オラクル株式会社
  http://www.oracle.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/07/0721c.html

関連記事
  ・ 日立、無線LANを誤差1~3mで位置検索できる「日立AirLocation」(2003/11/19)


( 福浦 一広 )
2005/07/22 11:22

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.