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ヤマハ、内線VoIPの電話番号を一元管理する「電話帳サーバー」


RTV01の外観。これまでのヤマハ製ルータとほぼ変わらない

RTV01の利用シーンの1例。発呼の際には、各拠点間のVoIPルータから、センター側のRTV01へ電話番号を問い合わせて利用する
 ヤマハ株式会社は7月26日、同社のルータ製品向けに特化した電話帳サーバー「RTV01」を発表した。発売は10月下旬を予定している。価格は20万7900円。

 ヤマハでは、2001年にSOHO向けのブロードバンド/ISDNルータ「RTA54i」を発売して以来、VoIPゲートウェイの機能を低価格帯のルータに盛り込むなど、手軽に導入できる内線VoIPソリューションを提供してきた。現在も、SOHO向けのブロードバンドルータ「RT57i」や中小企業向けのVoIPルータ「RTV700」をラインアップに持ち、主に中小企業を対象とした内線VoIPソリューションを積極的に展開しているが、現場からは「内線番号の管理が大変」という声が非常に強くあがってきているという。

 それは、RT57iやRTV700でVoIPネットワークを構築する場合、そのネットワークで用いられるすべての両製品に、いちいち電話番号を登録する必要があるからだという。また現在のソリューションでは、最初の設置時だけではなく、端末や拠点が増えた際にも、既設のルータの設定をすべて変更しなくてはならないのである。

 そこでヤマハでは、両製品専用の「外付け電話帳サーバー」として、RTV01を市場へ投入する。同製品は、最大500拠点を登録できる電話帳として働くサーバーで、RTV700やRT57iからの発呼先の問い合わせに対して適切な応答をすることができる。またRTV01を同一拠点に2台設置する冗長化構成や、ネットワーク上に複数のRTV01を設置し、処理を分散させることも可能という。

 インターフェイスは4ポートの100BASE-TX対応スイッチのほか、管理用のEthernet×1、シリアル×1を備える。設定はWeb GUI、TELNET、コンソールをサポートしているほか、PCのない環境や知識のない人でもファームウェアのアップグレードを行えるように、「ダウンロードボタン」を設けた。

 なお、RTV01はルータではないので、ルーティング機能は一切備えていない。



URL
  ヤマハ株式会社
  http://www.yamaha.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.yamaha.co.jp/news/2005/05072601.html


( 石井 一志 )
2005/07/26 15:02

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