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WildPacketsの創業者兼CEO、マーブッド・ザベティヤン氏
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株式会社ディアイティは、無線LAN向けのネットワーク解析ソフト「AiroPeek VX」を9月10日に発売する。同ソフトは米WildPacketsが開発したもので、従来より提供されている「AiroPeek NX」の機能を拡張し、新たにVoIP関連の機能を追加している。
AiroPeek NXは、リアルタイムに無線LANのトラフィックを解析できるソフト。単なるキャプチャだけでなく、無線LANの展開やトラブルシュートを行うために必要な「エキスパート診断」機能を備えており、無線LAN特有の問題に迅速に対処できるという。利用に際しては、同ソフトをインストールしたPCの無線LANインターフェイスでパケットをキャプチャする運用方法をとる。
今回発売されるAiroPeek VXは、こうしたAiroPeekシリーズの特徴を受け継ぎながら、VoIP向けの機能を追加した製品。具体的には、SIP、H.323、MGCP、Skinnyをはじめとした多数のプロトコルに対応し、呼単位での解析を行える。また、品質の基準となるMOS値などの表示が可能な音声品質測定機能、パケットロスやジッタの表示機能などを備えている。これらのうち、特に音声品質測定機能に関しては、総務省が通話品質の指標として採用したR値の表示にも対応するとのこと。
対応環境は、Windows XP SP2/2000 SP4とIE 6 SP1以降。価格は、初年度のアップグレード権を含めて、168万円(税別)。
なお、WildPacketsの創業者兼CEO、マーブッド・ザベティヤン氏は同ソフトについて「携帯電話のプロバイダや、大手企業のVoIP化されたワイヤレス内線の問題診断などに利用できるだろう」と説明。また日本国内でのビジネスに関して「日本は米国外で最大の市場。AiroPeekシリーズは中小規模向けでは事実上の業界標準となっており、これからは大規模向けに活動を強化したい」と述べ、意気込みを示した。
■ URL
株式会社ディアイティ
http://www.dit.co.jp/
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