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テルストラ・ジャパン、アジア5カ国と接続可能な広域イーサネットサービス


テルストラ・グローバル・ビジネス・アジア リージョナルディレクタ ジョン・パイタリディス氏

国際イーサネット・サービスのイメージ
 テルストラ・ジャパン株式会社は8月30日、日本をはじめアジア5カ国と接続できる広域イーサネットサービス「国際イーサネット・サービス」の提供を発表した。アジア各国に複数の拠点を持つ企業を主なターゲットに、同日より販売を開始する。

 国際イーサネット・サービスは、日本・中国(上海・深セン)、香港、台湾、シンガポールの各国の拠点を接続可能な広域イーサネットサービス。マルチポイントのレイヤー2VPN技術であるVPLS(Virtual Private LAN Service)を利用し、各拠点のネットワークを仮想的にレイヤー2のLANで接続して、同一の企業内ネットワークとして管理することができる。

 テルストラ・グローバル・ビジネス・アジア リージョナルディレクタのジョン・パイタリディス氏によると、国際イーサネット・サービスを利用することで、従来の専用線やATM、フレームリレーなどのレガシー回線と比較して、さまざまな面からコスト削減が可能であるという。例えば、使用する帯域を、ネットワーク規模に応じて2Mbps~45Mbpsまでフレキシブルに選択することができる。また、Ethernetポートを持つシンプルな機器が利用でき、導入コストが安価で管理も容易になるという。同社では、東京-上海の2拠点を2Mbpsの帯域で接続する場合、既存の国際専用線を使用するサービスと比較して最大30~40%のコスト削減ができるとしている。

 また、サービスが開始されてない地域への接続や、すでにユーザーが利用しているレガシー回線との接続もゲートウェイを介して可能。同社ではこうしたレガシー回線の提供も行っているが、今後はIPベースのサービスへの切り替えを進めていく方針だという。

 パイタリディス氏は、「2006年の早い時期には、アジアのいくつかの地域で(国際イーサネット・サービスを)開始する」と、今後もサービスの提供地域を拡大する考えを述べたほか、「当社で提供しているレガシーとIPベースの比率は現在のところ50:50。2~3年内にIPが60~70%くらいになるのでは」との見解を示した。



URL
  Telstra Asia
  http://www.telstra-asiasales.com/


( 朝夷 剛士 )
2005/08/30 16:09

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