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沖電気、低コストで無線VoIP環境を構築できる無線AP


BR2100シリーズを利用したシステム構成と従来型との比較
 沖電気工業株式会社は9月20日、無線LAN上でVoIP通信を行うVoWLAN(Voice over Wireless LAN)を、無線LANコントローラや無線LANスイッチを利用せずに構築できる分散型無線アクセスポイント(以下、無線AP)「MWINS BR2100シリーズ」2モデルを発表、同日より発売した。出荷開始は11月21日。

 MWINS BR2100シリーズは、VoWLANの音声品質を保つために無線LANコントローラと無線AP両方で行うQoS制御や接続制限機能などを、近隣に設置した複数台のMWINS BR2100シリーズによって実現する無線AP。これによりVoWLAN構築のネックとなっていた無線LANコントローラを必要とせず既存の機器を流用できることで初期導入費用を削減し、低コストで無線データ/音声通信を統合したモバイルセントレックス環境を構築することができるという。

 MWINS BR2100シリーズには、VoWLANで音声品質を保つための機能として、音声パケットを優先するIEEE 802.11e(EDCA方式)準拠のQoS制御機能、端末集中で発生する無線区間での許容通信量オーバーによる音質劣化を防ぐ接続制限機能、移動中通話での音声の途切れを抑制する高速ハンドオーバ機能を搭載している。また盗聴・改ざん・なりすましを防止するセキュリティ機能としてIEEE 802.11i準拠の認証と暗号化機能を備える。

 新モデルは、PCなどによるデータ通信のトラフィックが比較的少ないユーザー向けに、IEEE 802.11aまたは11b/g切替タイプの「MWINS BR2101(価格:15万8000円)」と、データ通信のトラフィックが多くVoIP通信とデータ通信を分離したVoWLANシステムを構築するユーザー向けIEEE 802.11aと11b/g同時利用タイプの「MWINS BR2102(価格:19万8000円)」の2機種が用意される。

 同社では、年間5000台の販売を目標としている。



URL
  沖電気工業株式会社
  http://www.oki.com/jp/
  プレスリリース
  http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2005/09/z05052.html

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( 朝夷 剛士 )
2005/09/20 12:39

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