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LinuxやSolaris、Mac OS Xにも対応した「SoftEther VPN 2.0 RC1」公開


 ソフトイーサ株式会社は9月30日、VPNソフトの最新ベータ版「SoftEther VPN 2.0 Release Candidate 1」(以下、RC1)を公開したと発表した。同ソフトのベータ版は今回より、製品版に搭載される予定の機能がほぼすべて実装された、RC(リリース候補版)として提供されるという。

 RC1では、従来より公開されているWindows版に加え、Linux(x86/PowerPC/SH4)、FreeBSD(x86)、Solaris(x86/SPARC)、Mac OS Xの各プラットフォームに対応したものが新たに提供される。ただし、現時点ではUNIX系OS上で動作するVPN Server/Bridgeの管理ソフトが提供されていないため、これらを管理する際には、Windows端末を利用する必要があるという。

 また管理ツールに関しては、GUI版の「SoftEther VPN Server Manager 2.0」に加え、CUI版の「SoftEther VPN 2.0 コマンドライン管理ユーティリティ」が10月上旬に提供される予定。ソフトイーサでは、「同ユーティリティは当初独立したソフトとして提供されるが、SoftEther VPN 2.0の新しいビルドが登場する際に、同製品に統合される」としている。

 あわせて今回は、VPNパケット処理に関する遅延時間が短縮されたほか、住民基本台帳カード内の電子証明書を用いたユーザー認証への対応、SoftEther VPN 2.0 Beta 4公開後の細かな要望への対応、不具合修正などが行われているとのこと。

 なおソフトイーサでは今回のRC1でのマルチプラットフォーム対応に関して、「運用ポリシー上の問題などでWindowsサーバーを積極的に利用できなかった環境でも、UNIX系OSを使用してVPNサーバーを構築できるようになった。さらに、組み込み分野で使用されているCPUに対応したことで、スイッチ/ルータなどのネットワーク機器やデジタル家電製品にSoftEther VPN 2.0を組み込むことも、技術的に可能となった」と説明している。



URL
  ソフトイーサ株式会社
  http://www.softether.com/jp/vpn2/
  ニュースリリース
  http://www.softether.com/jp/news/050930.aspx


( 石井 一志 )
2005/09/30 12:02

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