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日本HP、管理機能を強化したエッジ向け10GbEスイッチなど


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は10月12日、モジュール型のネットワークスイッチ「ProCurve Switch 8100flシリーズ」とそのモジュールを発表した。また同時に、PoEに対応した8ポートスイッチ「ProCurve Switch 2600-8-PWR」も発表している。各製品とも、販売開始は11月1日。

 8100flシリーズは、最大320Gbpsのスイッチング容量を持つモジュール型のスイッチ。日本HPではかねてから、ネットワークのエッジに高い機能を持たせて、ネットワーク全体の性能と柔軟性を向上させようという「ProCurveアダプティブ・エッジ・アーキテクチャ」を提唱している。同シリーズは、この構想において、エッジ部分に配置された各種デバイスを接続し、エッジ部分の機能を生かしながらネットワーク全体を管理する「インターコネクト・ファブリック・ソリューション」を実現するために提供されるという。

 ラインアップには、8スロットのモジュールを搭載可能な「ProCurve Switch 8108fl」と、16スロット搭載可能な「同 8116fl」の2モデルが用意された。前者は最大8基の10Gigabit Ethernet(GbE)ポートもしくは80基のGbEポート、後者は16基の10GbEポートもしくは160基のGbEポートをサポートできる。

 スイッチの機能としては、ハードウェアベースのACL(アクセスコントロールリスト)機能や豊富な帯域制御、優先制御機能などを持つほか、冗長性を確保するための各種スパニングツリー機能、VRRPを利用した冗長化機能などを装備。また、IEEE 802.1Q準拠のタグVLAN、ポートミラーリング、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)を用いた自動デバイス検出機能などを備える。価格は8108flが420万円より、8116flが577万5000円より。

 一方の2600-8-PWRは、PoE給電機能(IEEE 802.3af)を備えた8ポートスイッチ。同機能を利用すると、PoE受電機能を持つ無線LANアクセスポイントやIP電話機、IPカメラなどに、銅線Ethernetケーブルから電力を供給することができる。

 インターフェイスは100BASE-TX/10BASE-Tポートを8基搭載するほか、Gigabit Ethernetアップリンクポートも1基装備可能。またProCurve 2500/2600/3400clシリーズなどの最大16台のスイッチを1つのIPアドレスで管理できるスタック機能、LLDP機能、トランキング機能、優先制御機能、スパニングツリー機能などにも対応している。価格は14万7000円より。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2005/fy05-186.html


( 石井 一志 )
2005/10/12 14:50

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