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インテル、IPネットワーク構築向けメディアゲートウェイ構築ソフト


インテル デジタルエンタープライズグループ マーケティングマネージャー マーク・ナバビ氏

IPネットワーク構築に必要とされる機能を統合
 インテル株式会社は10月19日、IP・TDM混在およびピュアIPネットワークを構築するメディアゲートウェイソフトウェア「Intel NetStructure ホスト・メディアプロセッシング(HMP)ソフトウェア Linux版リリース1.5(以下、HMPソフト)」および「同Windows版リリース2.0」と、これらに利用される「Intel NetStructure デジタルネットワークインターフェースボード」を発表した。

 HMPソフトは、IPネットワークの構築やIPとTDMネットワーク間を接続するルーターやスイッチなど各種機能を、Windows/Linuxプラットフォームのソフトウェアベースで提供するもの。主にOEMベンダーや通信事業者向けに提供され、それぞれの要件に合ったカスタマイズやマルチメディアアプリケーションを開発することができる。OEMベンダーがこれを元に開発する製品は、主に中小規模ネットワーク向けに販売されるとしている。

 また同社は、分散環境における統合アプリケーションプラットフォームのリファレンスデザインや、「最適化されている」という同社製プロセッサ上で動作する試作機器を「参照事例」として公開した。

 同社デジタルエンタープライズグループ マーケティングマネージャーのマーク・ナバビ氏は、「通信インフラのIP化が進んでいる中、IPとTDMの混成ネットワークに移行しようとする企業が、ピュアIPのそれよりも多い」と説明し、メディアゲートウェイの需要が今後伸びるとした。

 その上でHMPソフトの利点として、標準化されたオープン仕様のソフトウェアベースであることを挙げ、ユーザーニーズに合ったカスタマイズが容易であり、また仕様に準じた製品であればベンダーを乗り換えても開発したアプリケーションなどを引き継ぐことが可能であるとした。

 HMPソフトは、IPネットワーク上で今後ビデオの利用が広まることを見据えており、最大120チャネルのビデオを収容することが可能となっている。ナバビ氏は企業でのビデオ活用として、ビデオメールやポータル、発信者識別、ブログ、カラーリング(呼び出し中などに企業プロモーション映像などを相手画面に映す)などを挙げた。

 HMPソフトのLinux版は同日より出荷開始、Windows版およびインターフェイスボードは90日以内に出荷開始する。なお、今回発表されたHMPソフトはWindows版が2.0、Linux版が1.5となっているが、「違いは微々たるもので機能的にはほぼ同じ」(ナバビ氏)としている。



URL
  インテル株式会社
  http://www.intel.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2005/051019c.htm


( 朝夷 剛士 )
2005/10/19 15:56

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