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ヤマハ、ベストエフォート環境への適応力を備えたセンター向けルータ


RTX3000
 ヤマハ株式会社は11月24日、センター向けVPNルータ「RTX3000」を発表した。価格は52万2900円で、1月下旬から販売を開始する。同社では、初年度2000台の販売を見込む。

 RTX3000は、中小規模ネットワークでのセンター側用途に適したVPNルータ。最大の特徴は、WAN回線で主流となりつつあるベストエフォート環境への適応性を強めたこと。回線負荷が増大した場合に、拠点側にパケット送出を抑えるように働きかける「負荷通知機能」、送信側帯域を測定して、パケット送出速度を帯域の変動に追従させる「帯域検出機能」などを新たに搭載し、必要なパケットが回線速度の低下などによって廃棄されてしまうことを防ぐ。なおこれらの機能を用いるには、拠点側のルータにRTX1500/1100を採用する必要がある。

 IPsec VPNは従来製品同様、DES/3DES/AESのハードウェア処理に対応する。最大1.5Gbps(双方向)のスループット、最大360Mbps(同)のVPNスループットとこれまでよりも速度が強化されたほか、QoS機能やVRRP機能、RIP/OSPF/BGP4に対応するダイナミックルーティングなどをサポート。負荷通知機能などとあわせて利用することによって「しっかりと速度が出て、確実に動くルータを目指した」(同社)とのこと。

 インターフェイスは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×2と100BASE-TX/10BASE-Tポート×2を標準で搭載し、オプションのPRI/BRIボードを追加すれば、ISDN回線にも対応する。



URL
  ヤマハ株式会社
  http://www.yamaha.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.yamaha.co.jp/news/2005/05112401.html

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( 石井 一志 )
2005/11/24 16:49

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