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NEC、セキュアなリモートアクセスを可能にする技術を開発


新リモートアクセス技術で利用されるベースステーション
 日本電気株式会社(NEC)は12月2日、インターネット上の端末から社内LANへの直接接続を、安全に実現するリモートアクセス技術を開発したと発表した。これを用いると、ファイアウォールの設定変更やDMZへの専用装置の設置を行うことなく、安全なリンク確立を実現できるという。

 具体的には、特定の通信端末からの接続要求に対し、LAN内のベースステーションから接続する「コールバックリンク確立機能」を用いることで、ファイアウォールを設定変更なしに透過できるようにした。この機能利用時には、インターネット上から直接アクセス可能な場所にベースステーションを設置する必要がないので、攻撃にさらされる危険性を軽減できるという。

 また「L2ファイヤーウォール機能」によって、通信端末側ではコールバックリンク経由以外の通信を利用できないように制限。すべての通信を社内LAN経由にすることで、社内LANと同様の運用ポリシーを通信端末に適用できるようにしたほか、すべてのアプリケーションが動作可能な「暗号化イーサネットトンネリング機能」との連携で、社内LANと同等の環境を端末側に提供するとのこと。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0512/0204.html


( 石井 一志 )
2005/12/02 18:01

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