日本電気株式会社(以下、NEC)は12月6日、WAN回線利用時のTCPスループットを向上させるアプライアンス「CX1200-TBシリーズ」を販売開始すると発表した。提供されるのは「CX1250-TB」「CX1280-TB」の両製品で、価格は250万円より。
近年はブロードバンドが普及し回線の高速化が進んでいるが、送信データに対して受信確認を行うTCPの仕様上、回線距離が遠くなるほど送受信の往復に時間を要し、結果的にスループットが低下してしまう課題は依然として存在している。
そこでNECでは、ネットワークの遅延の度合いに応じて一度に送信するTCPデータ量を制御する技術を応用したCX1200-TBシリーズをWANの両端に配置することで、TCPスループットを向上させることに成功したという。「既存のネットワーク構成などの変更を行うことなく、TCPスループットを最大40倍程度向上させることが可能になった」(同社)。
NECでは「今後も通信の高速化、大容量化に対応していく」としており、CX1200-TBシリーズに関して、今後3年間で1000台の販売を見込んでいる。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0512/0603.html
( 石井 一志 )
2005/12/06 15:15
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