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ソフトイーサ、「SoftEther 1.0」の配布とサポートを終了へ


 ソフトイーサ株式会社は1月6日、「SoftEther 1.0」について、1月末日をもってダウンロード配布とサポートを終了すると発表した。

 同社では、今後SoftEther 1.0について、特有のバグに対する修正作業や、技術サポートは行わないとし、2005年12月に発表された後継製品「PacketiX VPN 2.0」への移行を推奨している。同製品の体験版、および無償で利用できる「Free Edition」のライセンス即時発行を2005年12月28日より開始している。

 同社では、PacketiX VPN 2.0と比較して、設計上の問題によるいくつかの不具合や機能的な不足が目立ち、ユーザーの不満を必ずしも解消できないケースが多く見受けられることなどを終了の理由としている。

 具体的には、長期間の使用や、短時間で大量の接続要求がある場合に動作が不安定になったり、サービスがエラーで終了したりすることや、通信速度が遅いこと、仮想LANカードの自動再接続機能が途中で停止してしまうことが挙げられている。PacketiX VPN 2.0では、これらの問題が修正されているとのこと。

 SoftEtherは、2003年12月に同社代表取締役社長で筑波大学情報学類の学生である登大遊氏が開発し、発表した仮想ネットワーク構築・通信ソフトウェア。手軽にVPNが構築ことから注目を集めたが、企業などで無断で利用された場合に、セキュリティ上の悪影響を与える可能性があるとされ、経済産業省と情報処理振興事業協会(IPA)からの要請を受け、配布を一時停止した経緯がある。



URL
  ソフトイーサ株式会社
  http://www.softether.com/jp/
  プレスリリース
  http://www.softether.com/jp/news/060106.aspx

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( 朝夷 剛士 )
2006/01/06 12:41

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