日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は5月23日、同社のシャーシ型LANスイッチ「ProCurve Switch 5300xlシリーズ」用の無線LAN対応モジュール「ProCurve Wireless Edge Services xl Module」、および無線LANアクセスポイント「ProCurve Access Point 530」を発表した。
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ProCurve Wireless Edge Services xl Module
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ProCurve Wireless Edge Services xl Moduleは、無線LANの設定と管理を一元化できるProCurve Switch 5300xlシリーズ用の無線LAN対応モジュール。同社のアクセスポイント製品「ProCurve Radio Port」と連携して利用することで、セキュリティ管理、無線ネットワークのアクセス管理、無線周波数の一元管理、Webベースの認証、無線ユーザーの高速ローミング、ネットワークの自己修復、不正アクセスポイントの検出などの機能を実現する。
モジュールや電源の冗長化や、障害の生じたRadio Portに対して隣接する無線を動的に調整するなど、高可用性や耐障害性を実現。また、IEEE 802.11i、WPA、WAP2への対応やWeb認証サービス、BSSIDなど安全性・柔軟性にも対応。そのほか、QoS拡張機能のサポートやクライアントの負荷分散、高速クライアントローミングなどにも対応しているのが特長。
1台のモジュールで12台のRadio Portを、追加ライセンスにより最大36台のRadio Portをサポート。また、ProCurve Switch 5300xlでは、最大2つのモジュールに対応するため、スイッチごとに最大72台のRadio Portをサポートできる。
価格は、ProCurve Wireless Edge Services xl Moduleが84万3150円。802.11b/g対応のProCurve Radio Port 210が5万8800円、シャーシなしで802.11aおよび802.11b/g対応のProCurve Radio Port 220が8万4000円、シャーシつきで802.11aおよび802.11b/g対応のProCurve Radio Port 230が8万4000円。販売開始は6月1日。
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ProCurve Access Point 530
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ProCurve Access Point 530は、802.11aおよび802.11b/gの同時運用が可能な無線LANアクセスポイント。組み込み済みのRADIUS認証やVoWLANに対応。物理的に2つのアンテナを用意することで、801.11aと802.11b/gのデュアル利用や、802.11b/gのデュアルチャネル利用が可能。これにより、一方をデータ用に、一方を音声用に利用するなど柔軟な使い方にも対応している。そのほか、今後提供を予定している有線・無線ネットワークの管理ソフト「ProCurve Identity Driven Manager」に対応可能となっており、ネットワークポリシーの一元管理なども行える。
価格は、12万8100円。販売開始は6月15日。
同社プロカーブ ネットワーキング ビジネス部 部長の高島弘之氏は、「日本HPでは、ワイヤレスとワイヤードをシームレスに運用することを目指す“Adaptive EDGEネットワーク”を掲げている。現状はワイヤードが中心となっているが、今回の製品によりワイヤレスを強化していく」と述べ、既存ユーザーおよび新規ユーザーに対して積極的に展開していく考えを示した。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-104.html
( 福浦 一広 )
2006/05/23 15:49
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