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NEC、迷惑トラフィック摘発のためのトラフィック監視識別技術を開発


 日本電気株式会社(NEC)は7月13日、ネットワーク全体に悪影響を及ぼす迷惑トラフィックを摘発するための、トラフィック監視識別技術を開発したと発表した。

 この技術は、リアルタイムにトラフィックのアプリケーションを識別できるようにするもので、アプリケーションごとに異なる特徴がある、通信の挙動を解析することで実現する。ヘッダ情報を詐称していたり、ペイロードを暗号化していたりする通信でも、こうした挙動は変化しないので、ポート番号やシグネチャに依存せず、アプリケーションを特定できるという。

 具体的には、通信における信号のやりとりのパターンや、ネットワークを流れるパケットの大きさ、パケット到着間隔などの計測値を、複数の統計パラメータについて解析し、これらの解析結果の特徴を比較する手法を用いている。この技術の利用によってネットワーク管理者は、通信品質の劣化やセキュリティ上の問題を引き起こす迷惑トラフィックを的確に監視・制御できるようになるため、優先度の高いトラフィックに対して、適切な帯域を確保するような運用が可能になるとしている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0607/1301.html


( 石井 一志 )
2006/07/13 17:30

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