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エクストリーム、モジュラー型OS搭載スイッチのラインアップを拡充

アグリゲーション向け、エッジ向けの新製品を発売

新モジュラーカードが提供さえるBlackDiamond 8800シリーズ

プロダクトマーケティングのマネージャ、島宣博氏
 エクストリームネットワークス株式会社(エクストリーム)は8月3日、アグリゲーション用途向けのスイッチ/モジュール「“a”Line」と、エッジ向けスイッチ/モジュール「“e”Line」の新製品を発表した。今回発売される製品は、ボックス型スイッチ「Summit X450シリーズ」の新モデルと、シャーシ型スイッチ「BlackDiamond 8800シリーズ」向けモジュラーカードの両ジャンル。

 このうちSummit X450シリーズでは、“a”Lineが3製品と“e”Lineが1製品提供される。同シリーズはボックス型のデスクトップスイッチでありながら、モジュラー型OSである「XOS」を採用した製品。XOSは、特定プロセスで障害が発生してもOS自体の再起動を必要としない、パッチや機能追加を動的に行える、といった特性があり、など非モジュール型OSと比べて信頼性が向上している。

 プロダクトマーケティングのマネージャ、島宣博氏はXOSについて「従来は(より大型の)BlackDiamondシリーズから展開してきたが、今後も製品ラインアップを拡充して、エッジ環境からキャリアのコア環境まで全面的に展開していく」と述べた。

 新製品は、“a”Lineが1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×24の「Summit X450a-24t」とそのDC電源版、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×48の「Summit X450a-48t」、“e”Lineが1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×24のPoE対応版「Summit X450e-24p」。いずれも4ポート分は1000BASE-X(mini-GBIC)とのコンボになっているほか、XFP/XENPAKの10GbEモジュールにも対応している。

 一方エッジ向けのシャーシ型スイッチであるBlackDiamond 8800シリーズでは、“a”Line、“e”Lineともに2つのモジュラーカードが提供される。各製品とも48ポートのGbEインターフェイスを備えており、“e”Lineでは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×48の通常版のほか、PoE対応製品が用意された。一方“a”Lineでは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×48の製品とmini-GBIC×48の製品が提供される。バックプレーン容量は、“e”Line製品が24Gbps、“a”Line製品が48Gbps(ともに管理モジュール×2の場合)。

 “a”Line、“e”Lineとも、基本的な機能は共通で、ポリシーベースルーティングのサポート、IPv6ルーティングのハードウェア対応、ロードシェアリング対応数の128への拡大といった機能拡張に加え、従来製品と比べ、ACL、QoS、LPMといった機能により柔軟性を持たせている。

 両製品ラインの機能の違いは、BlackDiamond 8800シリーズ向けモジュラーカードがそうであるように、特性に応じたスケールの差異だという。「“a”Lineではアプリケーションレイヤで必要な機能を拡充しつつ、よりスケーラビリティを持たせている。一方“e”Lineはエッジで必要なトラフィックに対する転送能力に集約することで、よりコストパフォーマンスの高いネットワークの提供を可能にした」と島氏は説明していた。

 価格は、Summit X450e-24pが96万円から、Summit X450a-24tが125万円から、などとなっている。



URL
  エクストリームネットワークス株式会社
  http://www.extremenetworks.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.extremenetworks.co.jp/news_events/p2006/0803.htm


( 石井 一志 )
2006/08/03 17:29

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