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IPstage MX
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取締役社長の篠塚勝正氏
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沖電気工業株式会社(以下、沖電気)は10月12日、中小規模オフィス向けのIPビジネスホンシステム「IPstage」2製品を発表した。100内線以下に対応する「IPstage MX」と、30内線以下で利用可能な「IPstage SX」がラインアップされる。価格は、IPstage MXが50内線モデルで270万円から、IPstage SXが10内線モデルで71万円から。出荷は12月1日より開始される。
IPstage SX/MXは、中小規模オフィスでも本格的なIPテレフォニーシステムを導入できるようにするビジネスホンシステム。「ひかり電話」などのFTTHによるIP電話サービスを直収して従来のOAB~J番号をそのまま利用可能なほか、40種類もの端末や多機能ソフトフォン「Com@WILLソフトフォン」に対応。あわせて、これまでは大規模なIPテレフォニーシステムでしか利用できなかったキャリア各社の無線LAN/携帯デュアル端末をサポートするなど、柔軟なIP電話ネットワーク構築を可能にするという。
取締役社長の篠塚勝正氏は、新製品投入の背景について、「IPシリーズのフルラインをそろえたのは、企業における(電話の)IP化のニーズをとらえたいから。ここでは大企業が先行してきたが、今後は規模を問わず、NGNやFMCへの対応が進んでくる。今回の新製品は、大きなIP化の流れの中で、小企業に向けてもニーズに応えられるようにしようとするものだ」と説明した。
また沖電気では、海外へもビジネスホン事業の展開を図る。12月20日に中国で出荷を開始するのを皮切りに、東南アジア、オセアニアへ展開。欧州、米国も市場として視野に入れており、全世界120カ国に整備されたプリンタ販売チャンネルを活用し、事業を進めたい考え。同社では全社の海外売上比率を2010年に50%へ引き上げることを目標にしているという。ワールドワイドにおけるIPstage SX/MXの販売目標としては、3年で10万台を見込む。
なお沖電気では、販売パートナー向け施策も強化する。総合支援スキームである「Partner'sNet」を強化。ダイレクトマーケティングなどによって営業支援活動を行うダイレクトマーケティングセンタ、パートナーごとに販売促進用の情報やツール類をリアルタイムに提供するセールスプロモーションセンタ、アンサリング対応や教育などの技術支援を行うカスタマサポートセンタをWebポータルに統合して、生産性向上や競争力向上を支援するとしている。
■ URL
沖電気工業株式会社
http://www.oki.com/jp/
ニュースリリース
http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2006/10/z06101.html
( 石井 一志 )
2006/10/12 16:42
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