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ジュニパー、企業支店向けルータを一新－セキュリティ機能やVoIP機能を統合へ |
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ジュニパーでは、TシリーズやMシリーズなどのキャリア向けルータを提供する一方で、企業向けのJシリーズを提供している。今回の新モデルは、企業の支店・拠点での利用によりいっそうフォーカスをあてた点が特徴。ルータとしての性能を向上させたことに加え、「支店・拠点で必要とされる機能を将来的に統合できるように設計されている」（ソリューションマーケティングマネージャの近藤雅樹氏）という。 具体的には、ジュニパーのWAN最適化アプライアンス「WXCシリーズ」をモジュール化して搭載できるようにするほか、米AvayaのIPテレフォニー機能を備えたモジュールも提供を予定する。またその先の段階では、ウイルス対策やファイアウォールなどの機能を統合したUTM（統合脅威管理）機能を、JUNOSに組み込むことが予定されているという。 近藤氏はこうした新Jシリーズにおける機能統合について、「本社外勤務者が（人員の）80％といわれるように支店・拠点が非常に重要になってきている。その中で高度なIPテレフォニーやWAN最適化の機能が必要になると考えており、また、セキュリティ対策も不足しがち。当社ではベストインクラスの技術を統合することで、質の高いソリューション提供を可能にする」と説明した。 なおジュニパーでは、管理面での統合も視野にいれている。新JシリーズではAvayaモジュールも管理できるツールを提供するほか、米Juniperのたび重なる買収によって拡大したポートフォリオを一元管理できるよう、現在は製品カテゴリごとに存在するツールも統合していく予定とのことである。 新Jシリーズの筐体は、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×4を備えるシャーシ型で、J4350はLAN/WAN×2とWAN×4、J6350はLAN/WAN×4とWAN×2のインターフェイススロットを搭載。J6350は電源の冗長化にも対応する。 ルーティングスループットは、J4350が1Gbps、J6350が2Gbpsで、ファイアウォールスループットがそれぞれ400Mbps、650Mbps。性能が向上し、これまでオプションだったファイアウォール/VPNのライセンスを内包しているにもかかわらず、これまでより安価に提供するとのことで、競合製品と比較しても、「サービスを有効にしていないルーティング性能は同じだが、ファイアウォールやVPNを有効にすると2～3倍のパフォーマンス差がある。価格性能比で30％程度有利」（近藤氏）としている。 各モジュールの提供予定は、Avayaモジュールが2007年第1四半期、WXCモジュールが2007年後半で、JUNOSへのUTM機能統合は18カ月程度先を予定する。 ■ ＵＲＬ ジュニパーネットワークス株式会社 http://www.juniper.co.jp/
（ 石井 一志 ）
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