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ブルーコート、WAN最適化やセキュリティ機能を提供するクライアントソフト |
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米Blue Coatのマーケティング担当副社長、スティーブ・ムラニー氏は、「現在の企業においては、従業員の80％は本社以外におり、そこにどう最適なアクセスをひろげていくかが課題だ」と指摘する。ブルーコートではすでに、プロキシアプライアンスの「Blue Coat ProxySGシリーズ」にWAN最適化機能であるMACH 5技術を追加し、支店ユーザーからデータセンターへのアプリケーションアクセスを高速化できるようにしているが、オフィス外のユーザーはサポートできていなかった。 今回のSG Clientは、この不足部分をカバーするもの。MACH 5の技術を用いたWAN最適化の機能、セキュリティの機能、同社製SSL-VPNアプライアンス「Blue Coat RA」のクライアント機能などを統合して、モバイルからデータセンターへアクセスしてくるPCに提供する。現在、さまざまなベンダからセキュリティ製品、ネットワーク管理製品が市場に提供されているが、リモートユーザーとアプリケーションの間のすべての処理を制御できるソフトは存在していないという。ムラニー氏は「ユーザーとアプリケーションの間を、速くセキュアにつなぐことが求められているが、どちらかだけでは不十分。セキュリティとWAN最適化をあわせてはじめて、アプリケーションデリバリ製品が提供できる」と述べ、SG Clientが持つ先進性を主張した。 具体的な機能としては、WAN最適化では、ブルーコートが長年にわたって培ったオブジェクトキャッシングやWAN圧縮、プロトコル最適化などの機能を利用。SG Clientとデータセンターに設置されたプロキシアプライアンス「Blue Coat ProxySGシリーズ」との間で、最適化された高速な通信を行えるようにしている。アプリケーションはWebアプリケーションやOfficeアプリケーション、ビデオなどすべてに対応可能とのことで、包括的に利用できる。 一方のセキュリティでは、ホストインテグリティチェック機能によりPCにおけるセキュリティ状況のチェックが可能。パッチ適用状況やウイルス対策ソフトのインストール状況などを調査することによって、PCが社内のセキュリティポリシーにのっとっているかどうかを確認できる。さらに、スパイウェアをブロックするマルウェアプロテクション機能や、印刷、スクリーンキャプチャ、ファイルコピーなどを制御するアクティブ情報制御機能、Webフィルタリング機能も搭載された。
またSG Clientは、通常のソフトと同じようにPCにインストールする通常版に加え、事前にソフトをインストールしていなくても、ProxySGシリーズにアクセスしてきたPCへ自動で入れ込まれる「オンデマンド版」も用意される。これは、SSL-VPN製品の多くが採用している「クライアントレス」にならったもので、Permeoの技術が活用された結果実現した。機能的には、Webフィルタリングが省略された以外は同等という。 SG Clientの利用にあたってはProxySGシリーズが必須となるため、販売形態は同シリーズのオプションとなる予定。ただし、課金方法や価格はまだ決定していないという。販売対象では、モバイルユーザーのほか、ProxySGシリーズを配置するには対費用効果があまり期待できない、数人規模の小規模オフィスも対象としているとのこと。まずはWindows版をリリースし、その後MacOS版、UNIX版、モバイルフォン向けなどを順次提供するとしている。 ■ ＵＲＬ ブルーコートシステムズ株式会社 http://www.bluecoat.co.jp/ ニュースリリース http://www.bluecoat.co.jp/news/releases/2006/120106.html ■ 関連記事 ・ 「WANパフォーマンス最適化とセキュリティの統合が強み」－米Blue CoatペリヤナンCTO（2006/11/22）
（ 石井 一志 ）
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