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グループウェア製品を社外から利用可能にする「サイボウズ リモートサービス」
開発本部 プロダクト管理部 プロダクトマネージャーの佐々木晃一氏
サービス内容
サイボウズ株式会社は3月5日、同社の各製品に外出先や自宅、携帯電話からリモートアクセス可能にするASP型簡易VPN「サイボウズ リモートサービス」を発表した。
同社では2006年から、中小規模向けグループウェア「サイボウズ Office 6」、大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」、Webデータベース「サイボウズ デヂエ」、グループメールシステム「サイボウズ メールワイズ」の4製品に「サイボウズ製品間連携API」を組み込んできた。今回のリモートサービスは、同APIを利用した初のサービスとなる。
同社の主力製品であるサイボウズ Offeceとガルーンは、IBMの「Lotus Notes」に続く市場シェア第2位の製品で、すでに合計2万社以上に導入されている。開発本部 プロダクト管理部 プロダクトマネージャーの佐々木晃一氏によれば、こうしたユーザーの増加に伴い、社外からアクセスしたいという要望が増えているという。
外部から社内システムへアクセスする手法としてはVPNが一般的だが、開発本部 プロダクト管理部 プロダクトマネージャーの佐々木晃一氏は、「VPNは非常に高価な上、導入や管理に高い知識が必要。さらに場所によってはつながりにくい場合があり、当社のベトナム拠点からアクセスした時にも頻繁に遅延が生じた」と問題点を指摘。一方、リモートサービスでは、「PCに証明書をインストールするだけなので、容易に導入・運用可能。ベトナムからのアクセスも非常に快適になった」と語る。
同サービスでは、社外からアクセスする際、サイボウズのリレーサーバーを経由することでリモートからの暗号化通信を実現。携帯からアクセスする場合は、証明書をインストールする代わりに、ユニークなURLにてパスワードを入力するといった運用方法になる。
佐々木氏は「お手軽さを当社製品ラインアップを一貫するキーワードとして、価格や使いやすさによって製品の魅力を訴求していきたい」とした。
価格は、同社製品のうち1製品にリモートアクセスが可能な「スタンダード 10ユーザー版」が7万8000円(税別)/年、「同 100ユーザー版」が29万8000円(同)/年など。同サービスに対応するすべての製品にリモートアクセスが可能な「プレミアム 10ユーザー版」が12万8000円(同)/年、「同 100ユーザー版」が37万8000円(同)/年など。なお、どれも初年度のみ初期費用として別途3万円が必要。
なおサイボウズでは、Webサイトからの販売、ならびに合計41社のパートナー企業からの販売を通して、2007年中に600社以上の導入を目指す。
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URL
サイボウズ株式会社
http://cybozu.co.jp/
プレスリリース
http://group.cybozu.jp/news/07030501.html
2007/03/05 11:00
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