リバーベッドテクノロジー株式会社(以下、リバーベッド)は3月13日、WAN高速化アプライアンス用OSの新版「RiOS 4.0」を発表した。メンテナンスおよびサポート契約を締結しているユーザーは、無償でアップグレードできる。
RiOSは、リバーベッドのWAN高速化アプライアンス「Steelheadシリーズ」向けのOS。今回の新版では、SSL暗号化トラフィックの最適化に対応した点が大きな強化点で、SAP、Siebel、PeopleSoft、WebSphereといったSSL対応アプリケーションの高速化が図れるという。
また、画像やスクリプト、スタイルシートなど、Webページ上のオブジェクトを認識してトラックするラーニングメカニズムを強化。オブジェクトを継続的に学習・蓄積することにより、ダイナミックページを含めた高速化もサポートしたため、Web対応ビジネスアプリケーションの高速化により力を発揮するとのこと。
さらに、新たに導入されたMax-Speed TCP(MX-TCP)技術では、QoS機能によってトラフィックの送信速度を管理し、帯域幅を100%有効に活用されるようにする。これによって、あらゆるサイト間の転送やレプリケーションを最適化できるほか、高遅延で帯域の太いロングファットネットワークや衛星回線など、大きなパケット損失が生じる接続にも適応可能としている。
加えて、大規模で複雑な環境での導入を簡素化する機能も追加された。この自動検出機能を利用すると、もっとも距離の離れたSteelheadアプライアンス間のWANトラフィックを自動的に検出、最適化するので、マルチホップ環境での手動ピアリングや新たな構成が不要になる。
■ URL
リバーベッドテクノロジー株式会社
http://www.riverbed.com/jp/
プレスリリース
http://www.riverbed.com/jp/news/press_releases/press_031307_JP.php
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( 石井 一志 )
2007/03/13 11:30
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