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日本タンバーグ、PC上で動作するHD画質対応ビデオ会議システム「TANBERG Movi」


TANDBERG Moviのクライアント側UI
 日本タンバーグ株式会社は5月31日、PC上で動作するビデオ会議システム「TANDBERG Movi(以下、Movi)」を発表した。同日から販売を開始する。

 Moviは、PC上からWebブラウザを使って、どこからでもビデオ会議の利用を可能にするシステム。Webブラウザを利用するため特別なソフトをインストールする必要がなく、専用サーバー「Management Server」によってクライアントを一元管理できるのが特徴。

 会議に参加する方法は、会議招待メール上のリンク、社内イントラネット上の常設リンク、あるいはMoviアドレス帳の3つのうち、いずれか1カ所をクリックするのみ。これだけで、Webブラウザ上にシンプルで直感的な専用UI(ユーザーインターフェイス)が現れ、直ちにコミュニケーションを開始することができる。


Webブラウザ上で動作するため、クライアントレスを実現 Management Server リンクをクリックするだけで会議に参加できる

MXP端末「1700MXP」

代表取締役の林田直樹氏
 接続形態は、Movi対Moviなどの1対1接続のほか、多地点接続管理装置を搭載した専用システムを利用することで、多拠点間でのN対1接続も可能になる。会議に参加する人数分だけ画面レイアウトが分割されるのだが、最大で16分割まで。それ以上の人数で会議を行う場合は、発言の頻度やタイミングに応じて、自動的に映像が切り替わる仕組みだ。

 日本タンバーグでは、“ビデオ会議に必要な機能を備えた一体型システム”として専用のMXP端末を提供している。それに加え今回、PC上から会議に参加できるようにしたMoviを発売した意図について、代表取締役の林田直樹氏はこう語る。「ビデオ会議のニーズは急増している。その一方で、専用端末を必要台数分だけそろえるのは、あまりにコストが大きい。ならば、すでに各個人が保有しているPCを活用してビデオ会議が行えれば、普及に拍車がかかるのではないか。実際にそうしたニーズは多い。Moviはそれに応えるためのソリューションだ」。

 「5年後には、1人1台、PC上でのビジュアルコミュニケーションが標準となる。Moviはそのための製品だ」(林田氏)。先を見据えているからこそ、最新技術のキャッチアップも怠らない。「今後ますます当たり前になっていくであろうHD(High Definition:ハイビジョン画質)にも、当社の製品40%以上がすでに対応している」とした。

 Moviによるビデオ会議を行うために最低限必要な製品は、管理や設定を行うためのManagement Serverのみ。これは1Uラックマウント型のLinuxサーバーで、インターフェイスとしては、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×4ポートを備えている。

 筐体自体の予想実売価格は115万円前後。このほかサーバーライセンスが必要となり、同時接続ユーザー数に基づいた価格設定となる。同時接続ユーザー数が5の場合で80万円前後、10の場合で150万円前後、50の場合で730万円前後。

 Moviでは、中堅・大規模企業のほか、現在日本タンバーグ製品を使用している企業、出張の多い企業、あるいは在宅勤務を推奨している企業などをメインターゲットとして販売活動を行っていくとのこと。



URL
  日本タンバーグ株式会社
  http://www.tandbergjapan.com/
  プレスリリース
  http://www.tandbergjapan.com/news_and_events/20070531.html


( 川島 弘之 )
2007/05/31 16:43

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