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NEC、NGN対応のネットワークサービス基盤ソフト2製品


 日本電気株式会社(以下、NEC)は5月31日、NGN(次世代ネットワーク)対応のネットワークサービス基盤ソフトウェア「NC7000シリーズ」のラインアップに、2製品を追加すると発表した。Webサービスゲートウェイ「NC7000-WS」と、FMCでのハンドオーバーを実現する「同-VC」を発売する。

 このうちNC7000-WSは、SOAP/XML言語を用いたWebサービスAPIとして、通信事業者が提供する呼制御情報やメッセージ配信機能、プレゼンスなどの各種ネットワークサービスを公開できるようにするゲートウェイ製品。APIには、テレコム業界標準の「Parlay X」を採用している。通信事業者はこれをネットワークサービス基盤として採用することにより、ISP/ASP事業者や企業などのビジネスパートナーに対して、各サービスのAPIを安全に公開し、サービスプラットフォームビジネスを拡大することが可能となる。また、各サービスのAPIはWebサービスとして公開されるため、ビジネスパートナーはさまざまなサービスを柔軟に組み合わせて利用できるという。

 一方のNC7000-VCは、利用者が異なるネットワーク間を移動した際に、最適な通信経路を自動選択してシームレスな音声通話サービスを実現するソフトウェア。これにより、デュアルモード端末を持つエンドユーザーが携帯電話網から無線LAN網に移動する際、通話を途切れることなく継続させながら網の切り替え(ハンドオーバー)を実現し、携帯と内線の電話番号を使い分ける必要がなくなるとしている。なお、ハンドオーバー方式には、世界標準である3GPP準拠のVCCを採用した。

 両製品の価格は、いずれも個別見積もり。NECでは今後3年間に、両製品合計で30システムの販売を見込む。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0705/3103.html


( 石井 一志 )
2007/05/31 17:35

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