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TOYONETz 高速同軸ケーブルモデム CXシリーズの親機(左)と子機(右)
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日本電気株式会社(以下、NEC)、NECネッツエスアイ株式会社、ネッツエスアイ東洋株式会社の3社は9月13日、既設のテレビ共同受信設備用の同軸ケーブル配線をLAN配線の代わりに利用できる、「TOYONETz 高速同軸ケーブルモデム CXシリーズ」(以下、CXシリーズ)を発表した。価格はオープンで、出荷は10月29日より開始される。
CXシリーズは、最大200Mbpsのデータ通信を同軸ケーブル配線経由で行えるモデム製品。親機(HE/TDリピータ)と子機(CPE)のセットから構成されており、構内の同軸ケーブル端子に双方を接続することによって、ネットワークを構成できる。子機は親機1台あたり64台までの拡張に対応するほか、リピータを追加することで数百台規模までの拡張が可能という。また、子機間の通信遮断機能や、MACフィルタリング、QoSなどの機能も備える。
設置にあたってはケーブル分配器を利用することにより、分配した一方のケーブルでテレビ視聴をしながら、もう一方でデータ通信を行える。このため、現在のテレビ関連設備を変更することなく、データ通信を導入できるとのこと。さらに、同軸ケーブルは外界からの電磁波を遮断し、周辺にある電気機器や電気配線の影響を受けないので、高速で安定したデータ通信が可能。病院や公共施設などのLAN構築にも利用できるとしている。
各社の分担としては、CXシリーズの開発・製品化をネッツエスアイ東洋が担当。NECとNECネッツエスアイが、システムの導入コンサルティングからネットワーク設計、機器提供、システム構築、運用保守までのサービスをトータルに提供する。
3社では、今後3年間で100億円の販売を目指す。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0709/1301.html
( 石井 一志 )
2007/09/13 14:03
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