デュアキシズ株式会社は9月28日、「ネット渋滞」を解消する通信事業者向けトラフィック制御装置「UNSAPS/1G/TC」、「UNSAPS/250M/TC」を発表した。ともに価格はオープンで、12月1日から出荷を開始する。
同製品群は、柔軟な通信制御機能を実装したトラフィック通信制御アプライアンス。ハードウェア化したことで、フルワイヤーレートのGigabit高速処理を実現したのが特長。また、レイヤ2の透過型で稼働させることが可能なため、IPアドレスを付与する必要がなく、既存ネットワークのどの部分にもシンプルに設置できる。
トラフィック制御を行うに当たっては、通過パケット内のヘッダ部を独自ノードデータベース、および監視アドレスデータベースと照合。マッチした場合は、あらかじめ定義された「スルー」「破棄」「シェーピング」「通知」などの処理を行うことができる。こうした通信制御ポリシーは、ほぼリアルタイムに切り替えることが可能で、1台当たり10万件までのポリシーを設定できるという。
パケット監視用ポートに監視専用アプリケーションを接続することで、IPアドレス、ポート番号、MACアドレスごとのネットワーク利用状況が参照できるため、ネットワークを圧迫している利用者や原因を把握することも可能。
これにより、通信事業者はネット渋滞時に、総務省が9月19日に発表したガイドラインで容認する意向を見せた「回線の大半を占有する利用者に一時的に制限をかける」といった対処を行うことが可能になるという。
デュアキシズの販売パートナーを通じて販売する。さらに同社では、10Gbps対応の「UNSAPS/10G/TC」の投入も予定しており、2008年3月のリリースとなる見込み。
■ URL
デュアキシズ株式会社
http://www.duaxes.co.jp/
プレスリリース(PDF)
http://www.duaxes.co.jp/pdf/20070928.pdf
( 川島 弘之 )
2007/09/28 17:20
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