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シスコ、IEEE 802.11nドラフト対応の次世代ワイヤレスソリューション


 シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は10月4日、IEEE 802.11nドラフト対応の次世代ワイヤレスソリューションを発表した。モジュラー型のアクセスポイント「Cisco Aironet 1250シリーズ」、「Cisco Catalyst 6500」によるワイヤレスLANコントローラシステム「Cisco Wireless Service Module(WiSM)」、「Unified Wireless Networkソフト リリース4.2」などをそろえた。

 Cisco Aironet 1250シリーズは、業界で初めてWiFiの認定を取得したIEEE 802.11nドラフト2.0対応のアクセスポイント製品。無線周波数(RF)通信の実績を生かして従来比5倍のスループットを実現したほか、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術により、通常はRF通信の適用が難しい医療や教育、倉庫管理、ロジスティクス、製造などの分野においても、高品質の無線サービスエリアを実現できるという。

 WiSMでは、必要に応じて挿入枚数を増やすことができるモジュール型のワイヤレスLANコントローラとして、Cisco Aironet 1250シリーズを管理。Cisco Catalyst 6500の特長を生かすことで、有線・無線の統合セキュリティ、高可用性などを実現。有線・無線ユーザーのどちらにも対応できるようにしたという。

 管理ソフトのUnified Wireless Networkソフト リリース4.2では、アクセスポイントの監視・移行ツール、有線・無線の統合型ゲストアクセス機能などを拡充。さらに、音声対応のワイヤレス機能なども強化したほか、シスコが9月に買収したCognioのスペクトル技術を用いて、RFの干渉源を検知、種類別に分類した上で場所を特定し、干渉を軽減する「スペクトル分析機能」なども実装された。

 Cisco Aironet 1250シリーズは、10月末より販売開始。また同製品のCisco Catalystスイッチ製品ファミリによるPoEサポートを2007年末ごろから開始する。併せて導入支援のため、「Cisco Catalyst 3750/4500/6500」のスイッチ製品とワイヤレスLANコントローラ製品のバンドル販売も行う予定としている。



URL
  シスコシステムズ合同会社
  http://www.cisco.com/jp/
  ニュースリリース
  http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/news/pr/2007/043.shtml


( 川島 弘之 )
2007/10/04 17:46

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