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NEC、UNIVERGEにおけるセキュリティ・モバイル両分野のラインアップを拡充


 日本電気株式会社(以下、NEC)は12月3日、IT・ネットワーク融合ソリューション「UNIVERGE」のラインアップに、セキュリティおよびモバイル領域の4つのソリューションを新たに追加すると発表した。同日より販売を開始する。

 今回新たに提供されるソリューションは、セキュアなテレワーク環境を実現する「UNIVERGE シンクライアント在宅勤務ソリューション」、重要な個人情報を扱っている自治体向けに提供される「UNIVERGE 自治体向けP2P情報漏えい対策ソリューション」、印刷時の情報漏えいを防止する「UNIVERGE ユビキタス認証印刷ソリューション」、PHSを用いて社内と社外の両方で内線通話を可能とする「UNIVERGE どこでも内線(PHS)ソリューション」の4つ。

 このうちUNIVERGE シンクライアント在宅勤務ソリューションは、手のひらサイズの小型シンクライアント端末「US110」やVPN装置など必要なハードウェアをパック化し、テレワーク環境の容易な導入を可能にしたソリューション。VPNとワンタイムパスワードを組み合わせることにより、なりすましを防いだ安全なテレワーク環境を実現できるという。価格は、トライアルパック(20クライアント)で552万円(税別)から、標準導入パックA(40クライアント)で873万円(同)から。このほか、音声コミュニケーションも含めたテレワーク環境を実現したい顧客向けのオプションも用意する。

 2つ目のUNIVERGE 自治体向けP2P情報漏えい対策ソリューションは、自社ネットワークからインターネットへの情報漏えいを防止するためのソリューションで、藤沢市で導入され効果が実証されたシステムを製品化したという。具体的には、WinnyなどのP2Pソフトウェアによって、外部へ情報が漏えいする可能性のある通信を検知するとともに、ネットワークの遮断、端末の切り離しを自動的に行って、情報の漏えいを防ぐ。また、ログを管理者へ自動的に通知する機能も備えているため、万一の問題発生時にも迅速な対応が可能とのこと。価格は111万円(税別)から。

 3つ目のUNIVERGE ユビキタス認証印刷ソリューションは、ICカード認証を活用して第三者による印刷物の持ち出しを防ぐもの。印刷情報や認証情報をサーバー側で管理することにより、プリンタのメーカーや機種に依存しない認証印刷環境を提供するという。また、印刷ログもサーバーによって管理することから、内部統制の強化や部門ごとの印刷課金といった用途でも利用できるとしている。価格は365万円(税別)から。

 最後のUNIVERGE どこでも内線(PHS)ソリューションは、NEC製IP-PBX「UNIVERGE APEX3600i」とウィルコムの「全国モバイル内線ソリューション W-VPNサービス」を連携させ社内・社外における内線通話を可能にするソリューション。このソリューションを利用してオフィス内の電話から外出先のPHSへ発信する場合は、ウィルコムの定額サービスを利用することになるため、通信コストの削減も見込めるとのことである。価格は110万円(税別)から。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0712/0301.html


( 石井 一志 )
2007/12/03 12:43

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