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NEC、匿名性を保ちながらサービスレベルを向上させるNGN向け技術を開発


 日本電気株式会社(NEC)は12月4日、NGN(次世代ネットワーク)における新技術を開発したと発表した。これを用いることで、ユーザー自身は匿名性を保ちつつ、個々のNGNユーザーの状況に即したサービスの提供が可能になるという。

 今回開発された技術は、一時的なユーザー匿名IDを用いたサービス提供管理技術、ウィジェット配信・表示管理技術、ユーザーのコンテキスト管理技術によって構成される。具体的にはまず、サービス事業者がユーザーにコンタクトするために一時的に利用する匿名IDを、ユーザーが設定したポリシーに基づいて発行する。このIDは、ユーザーが許可する間だけ、許可する範囲内で利用できるが、匿名IDを用いてサービス事業者とユーザーのコミュニケーションを管理する技術、ユーザーがサービスを利用したかどうかを把握する技術によって、きちんとユーザーへの到達性を把握できるという。

 また、ユーザーの状況に応じたウィジェットの配信や表示を可能にする技術によって、ユーザーが利用可能なサービス情報が端末上で、一目で分かるようになる。さらに、ユーザーの動的・静的なコンテキスト情報を一元管理し、匿名IDのライフサイクル管理、およびウィジェット管理で利用できるようにする。

 こうした技術を用いることで、ユーザーが匿名のままでも、サービス事業者からのサービスを確実に受けられるほか、ユーザーの状況・属性・興味などに合ったウィジェットや情報が配信できるようになるとのこと。また、ユーザーはウィジェットに基づいて選択操作を適切に行えるので、利用したいサービスをより容易に利用できるようになるとしている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0712/0403.html


( 石井 一志 )
2007/12/04 18:27

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