沖電気工業株式会社(以下、OKI)は1月23日、IPテレフォニーサーバー製品群を強化すると発表した。大規模オフィス向けIPテレフォニーサーバー「IP CONVERGENCE Server SS9100 リリース8」(以下、SS9100)、中小規模向けIP-PBX「IPstage EX300 リリース5」「同 MX/SX リリース5」といった新バージョンを、同日より販売開始する。また同時に、これらのシステムで共通して使用可能なIP電話機3製品も発表した。
OKIでは、現在の企業がかかえる課題を解決し、競争優位性を確立するためのユニファイドコミュニケーション「C3コンセプト」を提唱。SS9100とIPstageシリーズをIPネットワーク上でSIP連携させることで、このコンセプトを具現化したという。具体的には、ビジネスホンクラスのIPstageシリーズから、2万ポート規模をサポート可能なSS9100までをシームレスに連携できるようにしており、柔軟で拡張性の高い拠点ごとのシステム展開が可能。また、IPネットワーク統合による通信コストの削減を実現できるほか、SS9100とIPstageシリーズをIPネットワークで接続できることから、OKIの高音質IP電話技術「eおと」が全拠点で利用可能になる点もメリットという。
なおOKIでは今後も、このコンセプトに基づくIPテレフォニー製品を提供し、競争優位性確立のためのユニファイドコミュニケーションを企業ユーザーに提供していく予定だ。
同時に発表されたIP電話機は、SS9100やIPstageシリーズで利用可能な3製品。「eおと」「マイeおと」などの高品位音質技術を標準搭載するとともに、現行の多機能電話機端末が持つ操作性を継承しているため、使い勝手を損なわないまま、IP電話機への移行が可能とのこと。
価格例は、SS9100が1000ユーザーモデルで4500万円(税別)から、IPstage EX300が100内線モデルで620万円(同)から、IPstage MXが50内線モデルで270万円(同)から、IPstage SXが10内線モデルで70万円から。またIP電話機は、有線タイプの「MKT/IP-10DSW-V2」が3万9800円(税別)、無線タイプの「MKT/IP-30DKWHFWL」が9万8000円(同)、などとなっている。
■ URL
沖電気工業株式会社
http://www.oki.com/jp/
ニュースリリース
http://www.oki.com/jp/press/2008/01/z07142.html
( 石井 一志 )
2008/01/23 16:12
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