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ジュニパー、JUNOS搭載の仮想シャーシ型スイッチなど3製品を国内発表 |
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EXシリーズは、企業ネットワークやデータセンターなどに向けて提供されるレイヤ3スイッチ。代表取締役の大須賀雅憲氏は、「もともとなりわいとしてきたネットワークのインフラ部分（ルータ）から、数々の企業買収を経て、サービスに近い部分の製品までを提供するようになってきていたが、品ぞろえとしてその間が欠けていた」と既存事業を説明した後、その欠けていた部分を補完する目的で、EXシリーズを自社開発にて提供することになったと述べた。 最初の製品ラインアップとしては、1Uサイズのボックス型スイッチ「EX3200」「EX4200」の両シリーズと、シャーシ型スイッチ「EX8200シリーズ」が用意される。先に発売されるEX3200/4200シリーズは、24ないし48ポートの1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポートと、10Gigabit Ethernet（GbE）に対応可能なアップリンク用スロットを搭載。各製品とも、802.1X認証機能やACL、MACアドレス制限などのセキュリティ機能を備えるほか、PoE（Power over Ethernet）給電にも対応できる。 EXシリーズならではの最大の特徴は、同社のルータ製品と共通するOS「JUNOS」を搭載すること。JUNOSは、1系統のみを提供するシングルトレインでの開発を原則とするほか、高い機能、モジュラー型ゆえの高い可用性、定期的なバージョンアップなど多くのメリットを提供できるとして、ジュニパーが積極的にアピールしている基幹OSであり、既存顧客からも高い評価を得ているという。AT営業開発本部の短田聡志本部長はJUNOSについて、「長年のキャリアでの実績に基づく信頼性には、絶対の自信を持っている」と述べ、EXシリーズでも前面に出して展開していく考えを示した。
短田本部長は、このバーチャルシャーシと従来のスタッカブルスイッチとの違いを「128Gbpsという広帯域のバックプレーンを持つほか、冗長性の面でもまったく異なる」と説明。また、通常は近距離しか筐体間を離せない他社のスタックと異なり、データセンター内でのラックをまたがった配置や、前面の10GbEポートを利用することによって、場合によってはキャンパスをまたがるような広域配置も可能になるという点に触れ、似て非なるものであると強調した。 販売面では、JUNOSをすでに利用もしくは認知している顧客に対してEXシリーズを展開することに加えて、短田氏は、「約3年間で10万台の販売実績がある、当社ファイアウォール/VPN製品のユーザーであれば、ポリシーマネージャの『Infranet Controller』とスイッチを導入するだけで、統合的なアクセスコントロールソリューションが実現できる」と述べ、セキュリティ製品などルータ以外のユーザーにも、積極的にアピールする考えを示している。 販売予定としては、まず3月中旬からEX3200/EX4200シリーズの販売が開始され、EX8200シリーズは遅れて、2008年後半に発売される予定となっている。参考価格は、EX3200シリーズ（24ポートモデル、うちPoE対応8ポート）が72万円から、EX4200シリーズ（同）が114万円からで、標準ライセンスではRIPとOSPFまでをサポートする。短田氏は「今日のエンタープライズやキャリアの市場で求められることの多いOSPFまでを標準でサポートするのが、他社と異なる点。それ以上が必要な方のみ、上位の（Advanced）ライセンスをご購入していただくスタンスだ」とした。 ■ ＵＲＬ ジュニパーネットワークス株式会社 http://www.juniper.co.jp/ ■ 関連記事 ・ 米Juniperがついにスイッチ市場へ参入、仮想シャーシ型を3月に発売（2008/01/30） ・ 米Juniperのスイッチ戦略、「鍵を握るのはやはりJUNOS」（2008/01/31）
（ 石井 一志 ）
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