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リバーベッド、業務向けWebアプリのサポートを強化したWAN高速化装置向け新OS |
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装置のプラットフォーム化を推進するRSP構想も発表
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リバーベッドの主力製品であるSteelheadシリーズは、WAN回線を経由する通信を高速化・最適化するためのアプライアンス。データキャッシュと差分通信による効率化だけでなく、圧縮、プロトコルの最適化など、複数の技術を組み合わせて高速化を実現している。ワールドワイドでは、すでに3500社に採用されており、「2004年の出荷開始以来、順調に成長している。40カ国での販売・導入実績がある」（代表取締役社長の遠井雅和氏）という。 今回は同シリーズで採用しているRiOSを5.0にバージョンアップ。さらに高速化・最適化の恩恵が受けられる範囲を広げている。具体的には、従来提供していたHTTP/HTTPSの高速化能力に加えて、SAP NetWeaver、Oracle EBS、PeopleSoft、Dynamics CRM、SharePointなど多くのWebベースアプリケーションに特化した高速化機能を提供。これまでと比べて、最高で10倍以上の高速化が実感できるという。また、Exchange Server 2007で採用されているMAPI 2007プロトコルの高速化に「業界として初めて対応」（マーケティングマネージャーの伊藤信氏）し、最大で54倍の高速化、同97％のデータ削減を実現できるとのこと。加えて、GUIの一新、ロールベースの管理機能の追加なども行われている。 さらに、ネットワークへの透過的な導入を可能にする新機能も提供される。以前よりサポートしている「正確なアドレシング」モードではNATを利用しており、WAN上ではアプライアンスのIPアドレスとポート番号を用いていた。しかし今回追加された機能を利用すると、IPアドレスのみを変換してポート番号はもとのネットワークのまま通信したり、IPアドレス・ポート番号ともに、もとのネットワークのものを使用したりすることができる。 伊藤氏はこれについて、「高速化製品を導入する際に透過型ソリューションでないとだめ、ということがよくいわれるが、実は、透過型の製品をお望みなのはごく一部だけ。ただし、MSP（マネージドサービスプロバイダ）などで需要があることもあって、サポートを決めた」と説明したが、同時に「新しい『IPアドレスとポートの可視化』モードには、トラフィックがスプーフィングされているように見える、ファイアウォール越えで問題がある、といったマイナス面もある」と指摘。引き続き一般には、「正確なアドレシング」を推奨していくと話している。
ユーザーはRSPを利用する場合、まずRSP自身のライセンスをリバーベッドから購入して機能を有効にした上で、サードパーティから各追加機能のライセンスを個別に購入することになる。購入形態としては多少複雑だが、リバーベッドでは、同社製品を販売しているパートナーが一括して請け負うことになる可能性が高いと見ており、ユーザー側にはさほど負担にならないのではないかとしている。なお、リバーベッドから提供されるプリンタサーバー機能については、RSPのライセンスを購入すれば追加費用なく使用できるとのこと。最初の段階では、ラック型製品以上にだけ対応し、かつ1つの追加機能だけを動作させられるが、今後はハードウェア性能と処理負荷のバランスなどを確認しながら、複数機能の同時サポートや、対応機種の拡大などを検討していく予定である。 ■ ＵＲＬ リバーベッドテクノロジー株式会社 http://www.riverbed.com/jp/
（ 石井 一志 ）
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