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日本ラドウェア、ライセンスキー購入だけで性能を拡張できるロードバランサー

200Mbpsから最大4Gbpsまでの拡張に対応、IPSオプションなども付加可能

AppDirector OnDemand Switchのうち、ODS-1の筐体

RadwareのCTO、Amir Peles氏
 日本ラドウェア株式会社は5月13日、Webロードバランサー「AppDirector OnDemand Switch(ODS)」を発表した。2つの新ハードウェアをベースに、スループットに応じた8製品が用意される。

 ODSは、最大4Gbpsまでのスループットを提供可能なロードバランサー。他社製品と比べて2.5倍以上のトランザクションを扱えるほか、スループットも2倍以上の優位性を持つという。

 最大の特徴は、ライセンスキーの購入だけで、動的に性能や機能を拡張していける点。ハードウェア自身にまったく手を加えることなく、200Mbpsから最大4Gbpsまでのアップグレードを可能にしている。これについて、イスラエルRadwareのAmir Peles最高技術責任者(CTO)は、「他社製品の場合、200Mbpsから4Gbpsへの拡張では、3~4台の交換が必要になる。IT部門にとって、ハードウェアのリプレースがどれほど大変かを考えてほしい」と主張。筐体はそのままに、性能を拡張していけるODSのメリットを強調した。

 また機能面では、こちらもライセンスキーの購入だけで、ロードバランサー本来の機能に加えて、サーバー防御を対象にしたIPS、DoS防御、帯域管理といった機能が利用可能になる。この面でも、「単体でさまざまな運用が行えることから、管理の複雑さを軽減できる」(Peles氏)メリットがあるとした。

 インターフェイスは、ODS-1が1000BASE-TとSFPのコンボポートを4基、またODS-2が1000BASE-Tスイッチポートを12基、SFPスイッチポートを4基備えており、用途にあわせて選択できる。ラインアップには、ODS-1ベースが200Mbps/500Mbps1Gbps/2Gbps/4Gbpsの5製品、ODS-2ベースが1Gbps/2Gbps/4Gbpsの3製品、それぞれ用意された。

 価格は、ODS-1ベースの200Mbpsモデルで265万円(税別)から、ODS-2ベースの1Gbpsモデルで548万円(同)から。前述したように、同一ハードウェア系統であればライセンスキーの購入だけで性能・機能を拡張でき、200Mbpsモデルを導入してスモールスタートした場合でも、最大4Gbpsまでの拡張に対応する。

 なお市場については、日本ラドウェアのマーケティング本部長、森茂人氏が、「企業の基幹アプリケーションのWeb化が進み、全社的に使われていくことが期待できる。また、データセンターへの集約化、SaaSの導入加速といった背景から、今年も10%以上の伸びが期待できる」とコメント。そうした流れの中で、今後の拡張時にもサービスの中断なく、動的に性能をアップグレード可能なODSの長所を訴求し、販売を進めていきたい考えを示した。



URL
  日本ラドウェア株式会社
  http://www.radware.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.radware.co.jp/company/press/details.php?eid=00048&PHPSESSID=9f4effb245e24a18f248b15d5dfb11fd

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( 石井 一志 )
2008/05/13 14:07

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