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dit、ネットワーク全体を可視化する統合管理アプライアンスを販売へ

sFlow・NetFlowに加え、パケットレベルで統計可能

米WildPackets Vice President of Marketing and SalesのTony Barbagallo氏
 株式会社ディアイティ(以下、dit)は5月21日、米WildPacketsのネットワーク統合管理アプライアンス「WatchPointシステム」を、7月から販売開始すると発表した。

 WatchPointシステムは、sFlowやNetFlowだけでなく、パケットレベルの情報もグラフィカルな統計情報として可視化できるネットワーク統合管理アプライアンス。10 Gigabit Ethernetや無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n)に対応し、HTTP/SMTP/FTP/Telnet/VoIP/Videoなどアプリケーション層のあらゆる情報を検知・解析できる。

 またLAN・WANに対応するため、データセンターやデスクトップのレベルからリモートオフィスまで、ネットワーク全体の情報を可視化することが可能だ。

 基本コンポーネントとなるのが、収集機能とダッシュボード機能を備え、1台当たり500ノードまで管理できる「WatchPoint Web Server」。情報の一元管理とクライアントへのWeb管理コンソールを提供する。そのほか「WatchPoint sFlow Data Collector」「同 NetFlow Data Collector」「同 OmniFlow Data Collector」が用意されており、さらに多くの端末から情報を収集したい場合も、これらを追加導入することで対応できる。


WatchPointシステムの基本スペック WatchPointシステムの基本構成図 データセンターやデスクトップのレベルからリモートオフィスまで、ネットワーク全体の情報を可視化

 分散型ネットワークのキャプチャエンジン「OmniEngine」からパケットレベルで情報を収集できる「OmniFlow」では、各ノード・プロトコルのスループットや使用率、エラー情報が取得できる。次期バージョンでは、アプリケーションQoS、VoIP/Videoの品質解析、エキスパート解析といった機能も追加する予定だ。

 ダッシュボード機能では、Web 2.0ベースのインターフェイスを採用。画面表示を柔軟に変更できるほか、ロールベースでアクセス権限を設定するなど、細かくカスタマイズできる。統計情報として、トップノードやトップポートなど多様な切り口で状況が把握できるとともに、強力なドリルダウン機能によって、即座にパケットレベルでの解析が可能になっている。


Internalダッシュボード。トップノードやトップポートを表示している。表示項目は柔軟に変更できる Externalダッシュボード。WANのトラフィック状況を可視化できる。Google Mapsなどを活用することも可能だ

 米WildPackets Vice President of Marketing and SalesのTony Barbagallo氏は、「すべてのビジネスバックボーンとなるネットワークサービスを安定稼働させるためには、正確な可視化が不可欠。WatchPointの導入こそが安定稼働の第1歩となる」とアピールした。

 米WildPacketsでは、全売り上げのうち20~25%を日本で獲得することを目標とする。ditはマスターリセラーとして、直接・間接販売の両チャネルより拡販していく。



URL
  株式会社ディアイティ
  http://www.dit.co.jp/

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( 川島 弘之 )
2008/05/21 16:24

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