西日本電信電話株式会社(以下、NTT西)と株式会社フジクラは5月21日、FTTHサービス「フレッツ光」ユーザー間において、簡単な操作でEthernet VPN環境を構築できる接続機器「Fleboダイヤル」を共同開発したと発表した。価格は6万3000円で、フジクラから6月16日に発売される予定。またNTT西では、同製品を用いたネットワークソリューション「ダイヤルVPNソリューション」を展開する。
Fleboダイヤルは、通信先への接続に、フレッツユーザー固有に割り振られるダイヤルナンバーを利用することで、容易なVPN設定を可能にした製品。ダイヤルナンバーは、本来、フレッツ光のテレビ電話機能で使用される機能で、これを接続先として採用することにより、あたかも電話を操作するかのような感覚で、簡単にEthernet VPN環境を構築できるという。また、FleboダイヤルのダイヤルボタンだけでVPNの設定を行え、簡単に接続先も変更できることから、常時接続タイプのVPN環境構築だけでなく、接続先を柔軟に変更する、新たな利用方法も見込めるとのこと。なお設定はダイヤルボタンのほか、PCからもWebを利用して行える。
コスト面でも、インターネットやほかのネットワークサービスを利用せず、フレッツ光の1ラインアップ「フレッツ・光プレミアム」の標準機能であるテレビ電話機能を利用した拠点間データ通信を実現していることから、低コストでVPNが利用できるとした。なお、NTT西が提供するテレビ電話機能は、NTT東との相互接続に対応しており、フレッツ光が利用できる全国のエリアで使用できる。
一方、NTT西が提供を予定するダイヤルVPNソリューションは、企業や自治体などを対象としたVPNサービス。Fleboダイヤルとフレッツ光を組み合わせ、フレッツ光ユーザー間のVPN環境を容易に構築可能という。
■ URL
西日本電信電話株式会社
http://www.ntt-west.co.jp/
株式会社フジクラ
http://www.fujikura.co.jp/
ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0805/080521a.html
( 石井 一志 )
2008/05/21 16:46
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