日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は5月29日、SAN(Storage Area Network)環境構築を低価格で実現するFC(Fibre Channel)スイッチ「HP StorageWorks 8/20q FCスイッチ(以下、8/20q FCスイッチ)」と、エントリークラスのディスクアレイ「HP StorageWorks Modular Smart Array 2000(以下、MSA2000)」用のデータ複製ライセンスを発表した。
今回の新製品群は、SMB向けに低価格でSAN環境を構築できるようにするための製品。
8/20q FCスイッチは、8Gbpsのスピードをサポートする1Uラックマウント型のFCスイッチ。20個のポートを搭載し、ポート当たりの単価を抑え低価格で提供するのが特長。単体製品のほかに、サーバーとの接続に必要なホストバスアダプタ(HBA)やケーブル類をバンドルした「8/20q SANバンドルキット」を用意した。同キットは、従来のエントリーFCスイッチを使用した同等構成の価格と比べて、約32%のコストダウンが図れるという。
価格は、8/20q FCスイッチが63万円、8/20q SANバンドルキットが98万7000円。いずれも6月下旬から出荷を開始する。
一方のデータ複製ライセンスは、MSA2000で、スナップショット機能およびボリュームコピー機能を有効にするためのライセンス製品。これらの機能により、ディスク障害時などに、あらかじめ別領域に保持しておいたデータのコピーを使って復元することが可能になる。なお、これらの機能はMSA2000の管理ツール「Storage Management Utility」から設定することが可能。これまでにSANストレージの管理を経験したことがない管理者でも容易に運用できるとしている。
価格は、スナップショット機能用の「MSA2000 Snapshot 8ライセンス使用権」が15万7500円から、ボリュームコピー機能用の「MSA2000 Volume Copy使用権」が47万2500円から。いずれも6月下旬から出荷を開始する。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-113.html
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