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Avaya Intelligence Presence Serverを中核にプレゼンスの統合を支援する
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Avaya アジア太平洋 ストラテジー担当副社長のジェームズ・ヘンズリー氏
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Avaya one-X Portal 1.1の画面イメージ
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日本アバイア株式会社は6月11日、ユニファイドコミュニケーション関連製品を強化すると発表した。Webコラボレーションソフトウェア「Avaya Meeting Exchange Express」を6月末より提供開始するとともに、プレゼンス情報を統合するためのソリューションも2008年後半に提供開始する予定。
このうち、プレゼンスソリューションは、サーバーソフトウェア「Avaya Intelligence Presence Server」を中核に提供する。現在、さまざまなクライアントアプリケーションやデバイスがプレゼンス情報を扱うようになっているが、各社異なる仕組みを用いているため、互換性がない状況という。そこで日本アバイアでは、「ベンダーごとに異なるプレゼンス情報を集約するAvaya Intelligence Presence Serverをリリースし、ユーザーの利便性を向上させる」(Avaya アジア太平洋 ストラテジー担当副社長のジェームズ・ヘンズリー氏)とした。
またAvaya Intelligence Presence Serverに対応する日本アバイア側のクライアントとして、Webブラウザベースのソフトフォン新版「Avaya one-X Portal 1.1」、ソフトフォンアプリケーション「Avaya one-X Communicator」の両製品をリリースする。前者は、Webブラウザからアクセス可能なシンクライアント型のソフトフォンで、3月に発表されていた前バージョンをベースに、プレゼンス機能を追加している。後者は、クライアントPCにインストールする一般的なソフトフォン。プレゼンス機能に加えて、豊富な電話、ビデオ、IMなどの機能が利用できる。
日本アバイアでは、こうしたソリューションのメリットとして、プレゼンスの活用によるコミュニケーションの緊密化を挙げるが、別の側面として、自動化による業務効率向上にも貢献すると説明する。ビジネスプロセスが自動化すればするほど、逆に人間が介在する部分で、ミスが起きたり、処理の遅延が起きたり、といった問題が生じてくる。これを解消するため、同社はこれまでもCommunication Enabled Business Process(CEBP)ソリューションが効果的だと主張してきたが、プレゼンス情報を広く取得し、それを業務アプリケーションと連携させれば、プレゼンス情報に基づいて、適切なデバイスへ情報を自動的に送れるようになる。同社では、こうした広範な連携を行っていくため、標準規格に基づいたAPIを提供し、さまざまなソリューションと連携できるようにしていく考えだ。
なおプレゼンス情報では、まずマイクロソフトのOffice Communicatorと相互にやりとりできるようにしたほか、今後は、日本IBMのLotus Sametimeや、ポリコム、タンバーグといったベンダーとも互換性を持たせていく予定である。
一方のAvaya Meeting Exchange Expressは、最大300の同時ユーザーをサポートする電話会議ソリューション。音声を利用した会議だけでなく、IM、アプリケーション共有、ホワイトボード、デスクトップ共有といったWebコラボレーション機能を備えているという。また、他社製品とのインテグレーションが可能な点が特徴で、Outlookとの連携では、プラグインをインストールすることにより、Outlook側からAvaya Meeting Exchange Expressの会議予約が可能。Lotus Sametimeとは完全なインテグレーションを行えるため、ユーザーは使い慣れたSametimeのインターフェイスを用いて、高度な電話会議機能を利用できるとのこと。
ヘンズリー氏はこの製品について、「サービスプロバイダが提供するのと同等の機能を、4割~6割安く提供でき、出張の削減も期待できるため、6カ月でROIの回収が可能なソリューションだ」とアピールしていた。
■ URL
日本アバイア株式会社
http://www.avaya.co.jp/
プレスリリース
http://www.avaya.co.jp/corporate/pressroom/2008/08_06_11a.shtml
http://www.avaya.co.jp/corporate/pressroom/2008/08_06_11.shtml
( 石井 一志 )
2008/06/11 17:41
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