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RTX1200
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ヤマハ株式会社は8月27日、Gigabit Ethernet(GbE)対応のVPNルータ「RTX1200」を発表した。価格は12万3900円で、10月下旬の発売を予定する。
RTX1200は、現行製品「RTX1100」の後継として提供されるVPNルータで、これまで培ってきたファームウェアを継承するほか、IPv4/v6のデュアルスタックも引き続きサポート。価格も同等に据え置かれている。
特徴は、同社のルータとしては初めてGbEポートを搭載した点。ネットワークインターフェイスはすべて1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応で、従来製品同様、独立3系統の運用をサポート。うち1系統は8ポートのGbEスイッチになっており、小規模事業所であれば同製品1台にネットワークの集約が可能になっているほか、回線バックアップ向けのISDN S/Tポートも搭載している。
処理性能も、最大1Gbpsのルーティングスループット、最大200MbpsのVPNスループットを備え、音声・映像など広帯域化の進むアプリケーションにも対応可能な性能を備えた。また、インターフェイスのGbE化によって、100Mbpsの光ファイバーを2回線併用し、帯域拡張と冗長性を確保するような使い方も可能になったという。一方ではグリーンITを意識し、性能を向上させながらも、最大消費電力は16Wと、同クラスのルータと比べて低い水準を実現している。
さらには、携帯電話との連携を視野に入れてUSBポートやmicroSDスロットを備えている点も特徴。USBポートに通信端末を接続すれば、リモートセットアップやIP通信を行えるため、固定回線の敷設が難しいテナントやイベントなどでも、インターネット環境の構築を柔軟に行えるとのこと。また、携帯電話で入手したコンフィグをmicroSDメモリに保存し、そのままスロットへ挿入すると、新しいコンフィグでRTX1200を起動できる。このほか、microSDメモリにはファームウェアやログ、統計情報なども保存可能になっている。
■ URL
ヤマハ株式会社
http://www.yamaha.co.jp/
ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2008/08082701.html
( 石井 一志 )
2008/08/28 10:02
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