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日本ラドウェア、最大スループット16Gbpsのロードバランサー向け筐体など


ODS 3
 日本ラドウェア株式会社は10月21日、アプリケーションスイッチ「AppDirector」のラインアップ拡充と機能強化を発表した。

 AppDirectorは、同社の筐体「OnDemand Switch(ODS)」をベースしたロードバランサー製品。ソフトウェアライセンスを購入すると、ハードウェアには一切手を加えずに、レイヤ4-7のスループットなどを拡張していける点が特徴で、200Mbpsから最大4Gbpsまでの拡張を行える。

 今回は、オンデマンドに性能を拡張できる特徴を受け継ぎながら、さらにアクセラレーション処理能力が向上したモデルを発売する。新たに提供されるのは、Gigabit Ethernet(GbE)を4基搭載する「AppDirector ODS 1 XL」と、GbEポートを16基搭載する「AppDirector ODS 2 XL」の2モデル。いずれも、負荷分散機能とスループットは最大4Gbpsまで、SSL処理は5000TPSから3万TPSまでの拡張に対応する。価格は630万円(税別)から。

 また、最上位の筐体「ODS 3」も発表された。これをベースにした「AppDirector ODS 3」は、主にデータセンターなどの大規模ユーザーを対象として提供され、スループットを8Gbpsから最大16Gbpsまで拡張できる。搭載するポートは、10GbE×4と、GbE×12。SSLなどのアクセラレーション処理にはオプションの「AppXcel」を利用し、3万TPSを超える大量のSSL処理にも対応可能とのこと。価格は1332万円(税別)から。

 一方の機能強化面では、従来はオプション製品が必要だった、SSL暗号化/復号処理と、コンテンツ圧縮、キャッシュといった機能を既存筐体上で利用できるようにした。SSL処理の場合は、500TPSまでを従来の価格で提供し、それを超える場合はソフトウェアライセンスにより、最大1万TPSまで拡張できるとしている。



URL
  日本ラドウェア株式会社
  http://www.radware.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.radware.co.jp/company/press/details.php?eid=00060&PHPSESSID=a34c33219b5860d385a5b4f1b6b7ed00

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( 石井 一志 )
2008/10/21 15:56

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