Enterprise Watch
最新ニュース

丸紅情報、マイクロ秒単位の遅延も可視化するネットワーク監視システム


ネットワーク遅延監視レポート画面
 丸紅情報システムズ株式会社(以下、丸紅情報)は11月5日、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)のネットワーク遅延監視システム「コービル・ネット」の販売を開始した。

 コービル・ネットは、IPネットワークに発生する障害を常時測定し、通信状態の分析と最適化を可能とするネットワーク遅延監視システム。通信の遅延をマイクロ秒単位で可視化できるのが特徴という。さらにミリ秒単位でのネットワーク使用率やパケット損失を把握することが可能。管理者が最低限保持したい遅延時間やパケット損失率などの品質レベルを設定すれば、その数値指標範囲内を維持するネットワーク最適化の手法を提供するという。

 IPネットワークにおいて、ミリ秒単位の瞬間に、爆発的に通信データ量が増大する現象「マイクロバースト」が発生することがある。丸紅情報によると「このような現象は、通信の遅延を起こす原因となるが、測定することが難しく見逃されることが多い。しかし、証券取引や為替取引をはじめとする電子商取引などにおいては、ミリ秒単位の通信の遅延が収益に影響してしまう。コービル・ネットを利用すれば、瞬間的な通信データ量の増大と、それに伴うネットワーク遅延や通信データの損失を正確に把握することが可能」という。

 標準価格は、142万7000円(税別)から。丸紅情報は、金融分野のほか、VoIPサービス、オンラインゲーム、通信キャリア、データセンターを中心に営業展開し、3年後には単年で3億円の受注を見込んでいる。



URL
  丸紅情報システムズ株式会社
  http://www.marubeni-sys.com/
  ニュースリリース
  http://www.marubeni-sys.com/news/2008/1105.html


( 川島 弘之 )
2008/11/06 11:57

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.