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7210 サービス・アクセス・スイッチ
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7210 SASを手にするAlcatel-Lucent アジアパシフィック IP事業部門 ビジネスディベロップメントディレクター、ケント・ウォン氏
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日本アルカテル・ルーセント株式会社(アルカテル)は2月17日、キャリアイーサネットスイッチ「7210 サービス・アクセス・スイッチ(SAS)シリーズ」を発表した。2月末より順次販売を開始する。価格はオープン。
現在のキャリアにおいては、ネットワーク帯域を販売するこれまでのビジネスでは利益を上げにくくなっており、収益源となる新たなサービスの創出が課題となっている。アルカテルではこうした状況に対して、キャリアイーサネットを通じた包括的なソリューションを用意し、「新しいサービスによって、(ネットワークの)パイプを提供するだけではなく、差別化を提供できる」(Alcatel-Lucent アジアパシフィック IP事業部門 ビジネスディベロップメントディレクター、ケント・ウォン氏)ようにしている。
今回発表された7210 SASも、その流れの中で製品化されたもの。通信事業者が従来のレガシーネットワークからキャリアイーサネットへ乗り換えるための製品として、「7750SR」や「7450ESS」などを提供してきたが、今回、小型の7210 SASをポートフォリオに加えることで、よりコスト効率の高い形での、キャリアイーサネットの展開が可能になるという。
具体的には、法人向けEthernetサービスやコンシューマ向けFTTHのアグリゲーション、また移動体通信事業者におけるモバイルバックホールのアグリゲーションに利用できるという。また、「企業向けのマネジメントサービスに適用できる。設備は企業内に設置しながらも、管理サービスはキャリア側が提供する」(ウォン氏)といった利用法も考えられるとのことで、一般のIPネットワークに比べて可用性や管理性の高いキャリアイーサネットを、顧客企業にまで拡大することが可能になるとした。
ラインアップには、「7210 SAS-E」「7210 SAS-M」の2モデルを用意する。前者はSFP×12と1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×12を備える製品で、従来のEthernetサービス向け。後者はSFP×24を備えるMPLSネットワーク向けとなっている。いずれも、SR OSベースのプラットフォームを採用し、ネットワーク管理ツール「5620 SAM」などによる統合管理をサポートした。発売時期は、7210 SAS-Eが2月末、7210 SAS-Mが2009年第3四半期の予定で、価格はともにオープン。
■ URL
日本アルカテル・ルーセント株式会社
http://www.alcatel-lucent.co.jp/
プレスリリース
http://www.alcatel-lucent.co.jp/press/2009/090213.html
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