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日本アバイア、iPhoneからディレクトリ情報も確認できるUC新製品


企業内外・さまざまなデバイスから同一の電話番号を使った通話が可能
 日本アバイア株式会社は3月27日、ユニファイドコミュニケーション(以下、UC)ソリューションの新製品群を発表した。今回発表されたのは、Webブラウザベースのシンクライアント型ソフトフォン「Avaya one-X Portal 1.1」、プレゼンス機能付きのソフトフォン「Avaya one-X Communicator 1.0」、iPhone・Windows Mobile端末対応のUCアプリケーション「Avaya one-X Mobile 1.1」、プレゼンスサーバー「Avaya Intelligence Presence Server 1.0」。

 Avaya one-X Portalは、PCにインストールすることなく、Webブラウザから利用可能なソフトフォン。同社のIP-PBX「Avaya Communication Manager」に対応しており、企業内外から同一電話番号を利用した通話が可能。最新版の1.1では、プレゼンス情報の確認が可能になっており、 Avaya one-X Communicatorのほか、Microsoft Office Communicatorなどのプレゼンス情報を利用することができる。

 Avaya one-X Communicatorは、Avaya one-X Portalで提供されるソフトフォン機能に加え、ビデオ機能やより高度な電話機能をサポートしたインストール型のソフトフォン。H.323とSIPの両プロトコルに対応しているので、複数のコミュニケーション環境が混在している場合でも、同じ電話会議やビデオ会議を行うことができる。


コールバック方式で接続するため、スマートフォン側の通話料が発生しないのが特長
 Avaya one-X Mobileは、iPhoneやWindows Mobileを搭載したスマートフォンに対応したUCアプリケーション。コールバック方式により、Avaya Communication Managerを利用するほかの製品と同様、スマートフォンから同一電話番号を利用した通話が可能。最新版の1.1では、スマートフォンからUC機能を利用できる「UC Integration」に対応。これにより、スマートフォンから、企業ディレクトリを参照したり、通話履歴やビジュアルボイスメールなどを利用したりすることができる。UC Integration対応端末は、ソフトバンクモバイルのiPhoneとX02HT。

 Avaya Intelligence Presence Server 1.0は、同社製品のほか、他社製品を含めてリアルタイムなコミュニケーションを実現するサーバー製品。今回発表の製品では、Microsoft Office Communicatorのプレゼンス情報を統合しており、今後、ほかのクライアントやアプリケーションのプレゼンス情報を統合する予定としている。

 今回発表された4製品は、UCアプリケーションパッケージ「Avaya Unified Communications Standard Edition」に含まれる形で提供される。Avaya Unified Communications Standard Editionの参考価格は、1ユーザーあたり50ドル。


ソリューションマーケティング部ソリューションマーケティング シニアマネージャーの能地將博氏
 発表会では、利用シーンに合わせたUCの活用方法も紹介。外出先でPCを利用しているときに、企業内にいる人に確認したい事項が発生した場合、携帯電話などを使って会社に電話をして連絡をとるのが一般的。しかし、UCが導入されていれば、PC上で問い合わせたい人のプレゼンス情報をすぐに確認でき、確認できた段階でソフトフォンであったりスマートフォン経由で内線通話が可能。さらに、別の人にも追加情報を確認したい場合は、三者通話の機能を利用することで、いち早く確認事項のチェックができる。

 また、帰宅後に取引先から至急確認したいという連絡が会社に入った場合、UCを利用している場合、通話履歴などを利用して自宅PCのソフトフォンやスマートフォンから、取引先に会社の電話番号を使って発信することも可能。なによりも、会社のPBX経由で電話をかけるため、通信料を個人的に負担する必要がなくなるのも利用者のメリットになる。

 同社ソリューションマーケティング部ソリューションマーケティング シニアマネージャーの能地將博氏は、「UCというと、コミュニケーション速度の向上や経費削減、労働生産性の向上といった教科書的な説明が一般的。こうした説明だけでは、UCのメリットが伝わりにくかったのではないか。今回紹介したUCの活用方法は、ユーザーの視点でまとめたもの。ちょっとしたことではあるが、あってよかったとおもえる機能がUCを使うことで実現できることを理解していただけるとありがたい」と述べた。



URL
  日本アバイア株式会社
  http://www.avaya.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.avaya.co.jp/corporate/pressroom/2009/09_03_27.shtml


( 福浦 一広 )
2009/03/27 16:51

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