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ソフォス、パートナー支援強化プログラムと「PureMessage」の発売を発表

英SophosによるカナダActiveStateの買収でスパム・ウイルス対策ソフトウェアを販売

 ソフォス株式会社は9月30日、「ソフォスパートナープログラム」の開始と、9月25日に発表したカナダActiveStateの買収に伴って新たに発売を開始するスパム・ウイルス対策ソフトウェア「PureMessage」についての記者発表を行った。


販売活動を支援するソフォスパートナープログラム

ソフォス株式会社代表取締役社長アラン・ブロデリック氏
 ソフォスパートナープログラムは、マーケティング、技術サポートなどの面でパートナーを支援する体制を強化するもの。パートナー専用のWebサイトを開設し、営業・販売・技術情報を掲載するほか、技術・営業トレーニングプログラムの提供が行われる。同社代表取締役社長のアラン・ブロデリック氏は「特に技術サポートに力を入れていきたい」と語った。同社では従来よりチャネル販売モデルをとっており、今までは直接取引パートナーを絞り込んだ販売活動を行っていたが、今回パートナーをソフォス認定パートナー、ソフォスパートナー、パートナーの3つにわけ、今後半年のうちに技術サポートまでを提供する認定パートナー、ソフォスパートナーを合わせて10社、パートナーを20社に増やして拡販を図っていく。


スパム・ウイルス対策ソフトウェア「PureMessage」

英Sophos ジョイントCEO ヤン・フルスカ氏
 ウイルス対策ベンダーの英Sophosでは、2年前から今回買収したActivestateにウイルス対策エンジンを提供していた。英Sophos ジョイントCEOのヤン・フルスカ氏は今回の買収について、「多くの企業が参入し、各社のシェアが少ない現在のスパム対策市場は10~20年前のウイルス対策市場と同様で、今後2004年までにスパム対策市場の再編が進むだろう。企業ではコンテンツ、スパムフィルタリングのオールインワンを求めており、このニーズに応える統合製品を2003年第4四半期までに開発、スパム対策市場で現在ActiveStateの持つ3%のシェアを伸ばしていく」とした。また英国に本拠を置き、ヨーロッパとアメリカ東海岸で実績を上げている同社では、「バンクーバーに本拠を置くActiveStateの買収で、アメリカ西海岸市場を狙っていく」とのこと。

 PureMessageは、sendmailを内蔵したスパム・ウイルス対策ソフトウェアで、ポリシーでの管理機能も備える。受信メールに対して750種類以上のテストを行い、98%のスパムを認識可能としている。「スパムのうち80%は英語」(前出フルスカ氏)で、現時点で対策可能なのは英語スパムメールのみだが、本ソフトはダブルバイトに対応しており、今後は日本語にも対応したスパムフィルタを提供していく予定。ウイルス対策にはSophosのエンジンを採用している。SDKも提供され、柔軟なカスタマイズも可能だ。対応OSはLinux、Solaris、FreeBSD、HP-UX、AIX。

 なおActiveStateの手がけていたオープンソースの開発ツール・言語は、今後もActiveStateブランドでの販売が行われる。



URL
  ソフォス株式会社
  http://www.sophos.co.jp/
  プレスリリース(ActiveState社買収)
  http://www.sophos.co.jp/pressoffice/pressrel/20030925activestate.html
  Sophos PureMessage
  http://www.sophos.co.jp/products/pm/


( 編集部 )
2003/09/30 18:10

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