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ミラクル・リナックス、「MIRACLE HiZARD V2.5 for Linux」を出荷

不正侵入や情報漏えいをOSレベルで防ぐサーバーソフトウェア

 ミラクル・リナックス株式会社は、外部からの不正アクセスや内部からの情報漏えいを防ぐサーバーソフトウェア「MIRACLE HiZARD V2.5 for Linux」を10月27日に出荷する。

 販売は1サーバーごとで、CPU搭載数により価格が異なる。1-2CPUが\800,000、3-4CPUで\1,600,000となっている。購入後30日間は無償でメールによる導入サポートを受けられるほか、運用・障害サポートは有償となっている。今後は、Windows、Solaris、Red Hat Linux7.3の各版を年内に、Red Hat Enterprise Linux2.1版を2004年初頭に出荷するほか、Solaris/HP-UX/AIXにも対応する予定。同社では、官公庁、自治体、金融機関へ向け、「MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1」と組み合わせたセキュアなLinuxサーバー環境の拡販を図っていく。

 MIRACLE HiZARD V2.5は、外部からのバッファオーバーフロー攻撃などによる不正侵入を防御するアンチハッキング、内部からの情報漏えいを防ぐアクセス制御が可能なセキュアOSソリューション。通常のIDS(侵入検知)のようなパターンマッチングではないため、未知の攻撃手法に対しても防御が可能となっている。また製品はカーネルモジュールとなっているので、ファイルシステム、デバイス、プロセスに対するOSレベルでのアクセス制限・監視が可能なほか、同社ではカーネルやミドルウェアへの互換性の影響なしに既存環境へ追加できるとしている。

 サーバーモジュールをモニタリングしてGUIでの運用管理が行える「Hizard Manager」は、ユーザーごとにロールベースでのアクセス制御管理が可能。Windows NT 4.0/2000/XPで動作する。Hizard Managerは本製品に含まれるが、複数サーバーの管理を1台で行う場合には「MIRACLE HiZARD Manager Access License」(同時接続数5のライセンスで100,000円)が別途必要となる。

 今後同社では、複数サーバーのHizardログを統合管理でき、レポート作成も行える「Hizardログサーバ」をオプションとして発売する予定。



URL
  ミラクル・リナックス株式会社
  http://www.miraclelinux.com/
  MIRACLE HiZARD V2.5
  http://www.miraclelinux.com/products/hizard/index.html

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( 岩崎 宰守 )
2003/10/27 13:05

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