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インフォコム、OSのセキュリティ機能を強化するソフトウェアを発表


 インフォコム株式会社は、米Argus Systems Group Inc.のセキュアOSソリューション「PitBull Protector Plus」を、11月下旬より販売すると発表した。対応するプラットフォームは、Turbolinux Enterprise Server 8.0 powered by UnitedLinux 1.0、Red Hat Linux Advanced Server 2.1をはじめとする各種Linux、Windows 2000、各種Unixなど。Linux版より順次発売が開始され、Windows版は12月中旬、Unix版は2004年1月に出荷が開始される予定。

 「PitBull Protector Plus」は、OSのセキュリティ機能を強化することで、アプリケーションに隠された未知のセキュリティホールからも、サーバーやシステムを守ることができる、セキュアOSソリューション。セキュアOSとは、米国の国防用Trusted OSの技術をベースに、民間企業向けとして開発されたセキュリティ強化OSのことで、安価で強固なセキュリティが特徴という。従来のPitBullファミリー・ハイエンドセキュリティ製品では、国家レベルのセキュリティレベルを実現できる反面、高度な専門技術を必要としたり、ソースコードレベルからの改良を行うため限定されたプラットフォームにのみの対応になるなど、いくつか問題点があった。

 今回の製品は、Linux版とUnix版で採用したOSのソースコードレベルでの改良を行わないKLM(Kernel Loadable Module)方式に加え、独自の「マルチレイヤプロテクション」技術を用いることにより、設計・構築が容易で、広範囲なプラットフォームに対応しながら、十分なセキュリティレベルを提供することが可能になったという。稼動中のシステムを停止することなくインストールができ、さらにGUIによる集中管理・設定が可能で、運用担当者の負荷も大きく軽減させることができるとのこと。

 価格は、1サーバーライセンスが85万円からの予定。同社では、初年度に1,000ライセンス以上の販売を見込んでいる。



URL
  インフォコム株式会社
  http://www.infocom.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.infocom.co.jp/cone_new_jp/info/press/2003/p03110501.html


( 石井 一志 )
2003/11/06 08:36

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