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日本HP、SAN環境のセキュリティを高める2つのサービスを発表


SAN環境におけるセキュリティ強化の概念図
 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は11月7日、SAN環境のセキュリティを向上させるための「SANセキュリティコンサルティング・サービス」と「Secure Fabric OSスタートアップ・サービス」を発表した。両サービスの対象となるのは、最大28個のスイッチまたは同512個のポートを備えたSAN機器。

 「SANセキュリティコンサルティング・サービス」は、同社のSANスイッチ用セキュリティソリューション「HP StorageWorks Secure Fabric OS(以下、Secure Fabric OS)」の機能を中核とし、ユーザーのセキュリティポリシーと設定条件策定のコンサルティングを行うもの。また「Secure Fabric OSスタートアップ・サービス」は、同コンサルティングサービスで定めたセキュリティポリシーに沿ってSecure Fabric OSの設定や動作確認を行うサービス。

 日本HPがこういったサービスを開始する背景としては、SAN環境でも、通常のネットワークと同等のセキュリティが求められてきているということがあげられる。現在、官公庁や企業では従来のDASからSANへの移行が急速に進んでいるものの、異なるベンダの製品がネットワークに接続されるSAN環境の浸透に伴い、社内外からデータへ不正にアクセスされてしまう危険性が高まっているという。

 今回のサービスでは、PKIの証明書ベースでセキュリティを確保し、各デバイスからファブリックスイッチへの無許可アクセスや不正アクセスを防止。また管理端末の制限や、従来平文で流れていた管理アカウントのパスワード暗号化などを行う。

 同社ではこれらのサービスを通じ、すでに提供しているネットワークのセキュリティと併せて、システム全体のセキュリティを提供していく、としている。

 なお日本HPでは、11月11日から13日まで東京国際フォーラムで開催される「STORAGE NETWORKING WORLD Tokyo 2003」の同社ブースにて、ストレージデータ暗号化などのセキュリティソリューションを展示するとのこと。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  プレスリリース
  http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2004/fy04-005.html
  STORAGE NETWORKING WORLD Tokyo 2003
  http://www.idg.co.jp/expo/snw/


( 石井 一志 )
2003/11/07 19:39

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