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トレンドマイクロ、情報漏えい防止機能を搭載したURLフィルタリングソフトの最新版を発表


InterScan WebManager 3.1
 トレンドマイクロ株式会社は11月17日、URLフィルタリングソフトの最新版「InterScan WebManager 3.1」を12月17日より販売すると発表した。

 InterScan WebManagerは、企業内のクライアントPCから業務に関係のないWebサイトへのアクセスの規制し、従業員によるインターネットの私的利用を防止する。新バージョンでは、新たに掲示板への書き込みやインターネットストレージへのアップロードなどを規制する情報漏えい防止機能の搭載、規制カテゴリーの階層化や細分化、グループ管理機能の強化などが行われている。


掲示板への書き込みを規制したところ
 InterScan WebManagerでは規制対象のWebサイトのURLがジャンル別にカテゴリー分けされており、各カテゴリーごとに閲覧の可否をクライアントPCの部門ごとに設定できる。前バージョンでは閲覧の可・不可までしか設定できなかったが、新バージョンでは閲覧は可能だが書き込みはできないといった設定ができる。また、Webサイトのカテゴリーが従来の30から76へと増加しており、業務に必要な一般ショッピングサイトと必要ないオークションサイトなどを細かく判別しての設定が可能となった。

 規制対象となるURLはネットスター株式会社が管理するデータベースに登録されており、随時更新される。管理者はネットスターに規制URLの登録を申請することもできるほか、独自でブラックリスト、ホワイトリストの設定ができる。

 同社のプロダクトマーケティング部プロダクトマネージャーの岡野健人氏は「個人情報保護法の制定など情報漏えい対策が必要とされている現在、企業がURLフィルタリングソフトに求める機能も変化している」と、かつては子供らによる危険なサイトの閲覧防止を主な目的としていたURLフィルタリングソフトの役割が変化していることを説明した。


プロダクトマーケティング部プロダクトマネージャー 岡野健人氏 URLフィルタリングソフトの需要の変化

 価格は標準で30アカウントあたり238,000円で1年間のバージョンアップやデータベースに登録された規制URLのダウンロードがサポートされる。アカデミック版は142,000円。対応するプロキシ別にセルフプロキシ版、ICAP版、Squid版が、OS別にはLinux版、Solaris版、Windows版(セルフプロキシ版のみ)がそれぞれ用意され、契約したアカウント内であればOSの変更やインストールするサーバーを増やしても追加料金がかからない。

 なお、同社ではメールやWebサイトからのウイルス対策およびメールのコンテンツフィルタリングが可能な「InterScan VirusWallエンタープライズエディション」とInterScan WebManager 3.1のセットを特別価格で販売する「情報漏えい防止キャンペーン」を12月17日から2004年3月31日まで実施するとのこと。



URL
  トレンドマイクロ株式会社
  http://www.trendmicro.com/jp/
  ニュースリリース
  http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2003/news031117.htm
  ネットスター株式会社
  http://www.netstar-inc.com/


( 朝夷 剛士 )
2003/11/17 19:21

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